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2004 年度 研究成果報告書概要

昔話の保存と活用に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本文学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

石井 正己  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30251565)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
キーワード昔話 / 遠野 / 保存 / 活用 / 観光 / 柳田国男 / 佐々木喜善 / 語り部
研究概要

岩手県遠野市は、柳田国男の『遠野物語』の舞台として知られ、やがて「民話のふるさと」として有名になった。図書館と博物館では長年にわたって昔話の資料を集め、一方で、行政と民間では昔話をもとにした観光化に力を入れてきた。その際に、観光客を迎えて、『遠野物語』と同じような話を語り部が語ることが、大きな特色となっている。こうした事業を進めるにあたっては、日本で最初に昔話を集めた佐々木喜善の業績が大きな拠り所となっている。昔話は終わったと言われて久しいが、遠野では、文字で残されるだけでなく、生き生きとした語りのままに継承されつつある。その時に、観光という場が与える影響は極めて大きなものがあると言わねばならない。本研究では、こうしたかたちで市民が一体となり、昔話の保存と活用を模索している現状を中心に明らかにした。特に、梅田収得・菊池幹・多田良城・似内邦雄といった観光や図書館・博物館の創設に関わった方々からのインタビューは、次の時代を考えるためにも貴重であった。語り部の菊池ヤヨ、菊池栄子、佐々木イセの昔話について、文献との接点を探ったことも、特筆すべき事柄かと思われる。そして、なによりも、遠野市立博物館の特別展「日本のグリム 佐々木喜善」の開催に向けて進んだ佐々木喜善の研究は、最大の成果となった。こうした成果は、遠野だけにとどまらず、日本全国で、昔話の保存と活用を考えるための、最も基礎的な作業として高く評価されるものと自負している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 啄木・喜善・賢治2005

    • 著者名/発表者名
      石井正己
    • 雑誌名

      東京学芸大学紀要 第2部門 人文科学 56

      ページ: 157-182

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 佐々木喜善論2005

    • 著者名/発表者名
      石井正己
    • 雑誌名

      口承文芸研究 28

      ページ: 1-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Takuboku Ishikawa and Kizen Sasaki and Kenzi Miyazawa2005

    • 著者名/発表者名
      Masami Ishii
    • 雑誌名

      BULLETIN OF TOKYO GAKUGEI UNIVERSITY Section 2 Humanities Vol.56

      ページ: 1-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] A study of Kizen Sasaki2005

    • 著者名/発表者名
      Masami Ishii
    • 雑誌名

      Studies of Folk-Narrative Number28

      ページ: 1-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] 日本のグリム・佐々木喜善2004

    • 著者名/発表者名
      石井正己
    • 雑誌名

      日本のグリム 佐々木喜善

      ページ: 18-82

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 物語の世界へ 遠野・昔話・柳田国男2004

    • 著者名/発表者名
      石井正己
    • 総ページ数
      259
    • 出版者
      三弥井書店
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-11  

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