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2003 年度 実績報告書

河内本源氏物語の本文成立史に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520113
研究機関愛知県立大学

研究代表者

加藤 洋介  愛知県立大学, 文学部, 教授 (00214411)

キーワード源氏物語 / 河内本 / 別本 / 源氏物語大成
研究概要

1 本研究は、河内本源氏物語が底本とした本文および校訂に使用した本文を具体的に明らかにし、その成立事情を解明しようとするものであり、平成12〜15年度に採択された同名の研究課題が、その前年度申請において平成15〜18年度までの研究期間が認められたものの第一年目にあたる。河内本の校訂者である源親行は、底本とした本文に、現在別本に分類されている本文群を使用して校訂作業を行なっている。その詳細な状況を考察するための基礎的資料を整備することが、本研究の主たる目的である。具体的には『源氏物語』の唯一の校本である『源氏物語大成校異篇』について、特に別本群の部分を、現在の研究状況にも耐えうるよう、校異を増補修正する作業を進める。
2 別本群の校異について、先に『河内本源氏物語校異集成』として刊行するために行なったのと同じ作業をするため、各地の別本源氏物語の本文を、紙焼写真などによって調査収集した。これは来年度も継続する予定である。
3 上記2によって収集した資料などをもとに、『源氏物語大成校異篇』底本との比校、別本校異の増補修正という作業を進めた。これが最も時間を要する作業であり、本年度は幻巻までの作業を終えた。これらの作業結果として、提出期限である平成16年6月に向けて、先の研究期間における研究成果報告書としてまとめるべく、現在データの整理を進めているところである。将来的には『別本源氏物語校異集成』として出版することも視野に入れている。
4 上記作業の途上で、青表紙本源氏物語に関してもデータを収集する必要性を痛感した。青表紙本の成立についても重要な発見をしたので、これについては来年度学会発表を行ない、論文としてもまとめる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤洋介: "河内本について"源氏物語の鑑賞と基礎知識29花散里. 205-212 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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