・尾張藩御役者であった大倉七左衛門家に所蔵されている未整理の尾張藩関係の書簡を整理し、写真に撮影した。江戸時代前期の「御用留」から翻刻をはじめている。このうち「謡初」に関する記事をまとめ「東海能楽研究会年報」に投稿するため準備を進めている。 ・平成14年・15年に東海地域で行われた能の催しの番組を収集・整理してデータ入力を行い、現在校正している。 ・静岡県三ケ日町教育委員会所蔵の、服部三左衛門旧蔵の能装束・小道具を調査し、江戸時代前期の三ケ日の能について考察した。調査の結果は「民俗と風俗」に投稿した。 ・和泉流狂言方佐藤友彦氏が預かっておられる名古屋狂言共同社所蔵の九冊組間狂言本を調査・翻刻を続けている。九冊のうち第一冊の翻刻が完成し、「名古屋芸能文化」に投稿した。 ・新城在住の高安流脇方で、明治から戦前にかけて活躍した川村類造師手沢の脇仕舞附を調査し、そのうち『高安流脇仕舞附 乾』を翻刻して「椙山国文学」に投稿した。現在『高安流世理賦附 坤』を翻刻中である。
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