・尾張藩御役者(大鼓方)であった、大倉七左衛門家に所蔵されている未整理の尾張藩関係の文書・書簡を整理した。そのうち尾張藩の「御用留」から、「謡初」に関する部分を翻刻・考察し、「東海能楽研究会年報第8号」に投稿・掲載した。 ・尾張藩御役者(笛方)であった藤田六郎兵衛家に所蔵されている未整理の文書を整理し、そのなかから、初代清兵衛の父である藤田三郎太夫の教訓和歌など、初代清兵衛の環境のわかる資料を翻刻して考察を加え、「椙山女学園大学研究論集」に投稿・掲載した。 ・平成15・16年に東海地域で行われた能の催しの能番組を収集・整理してデータ入力を行い、現在校正している。 ・新城在住の高安流脇方で、明治から戦前にかけて活躍した川村類造手沢の脇伝書を調査し、そのうち明治期の高安流の本文の実際が伺われて貴重と思われる『高安流世理賦附 坤』を「椙山国文学」に翻刻・掲載した。
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