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2004 年度 実績報告書

仏語表現クレオール文学の詩学

研究課題

研究課題/領域番号 15520142
研究機関東北大学

研究代表者

齊藤 征雄  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20020133)

研究分担者 今井 勉  東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40292180)
佐藤 徹  東北大学, 大学院・文学研究科, 助手 (50344635)
キーワードクレオール文学 / マルチニック / 仏語表現 / フランス語圏 / 植民地主義 / ポストコロニアル
研究概要

本研究は、近年世界的な注目を浴びている仏語表現クレオール文学について、まず、その歴史的な問題を整理し、次に、物語論的観点から、独自の現地文化の想像界を類型化し、さらに、現地固有の言語文化と仏語表現との相互干渉から発生する独自の詩学のモデルを抽出することによって、仏語表現クレオール文学の持つ問題性と可能性を明らかにすることを目的としている。具体的には、特に突出した活動を示しているアンチル諸島の文学を主要な研究対象とする。昨年度は、仏語表現クレオール文学関連の文献資料を系統的に収集する作業を行い、およそ二百冊の基本資料を確保した他、クレオール文学をめぐる現在的な知の状況を認識するため、2003年11月に、専門家を招いての連続シンポジウムを企画・開催し、成功裡に終わった。また、研究分担者今井が、2003年末に、フランス海外県マルチニック島に短期の研究滞在を行い、現地調査を行うことができた。今年度は、昨年度の成果の上に立って、さらにクレオール研究関連の文献資料を充実した他、2004年5月にハイチ出身の作家ルネ・ドゥペストル氏の講演会を開催し、極めて有益な知見を得ることができた。最終年度の終わりに当たって、研究代表者の齊藤がラフカディオ・ハーン研究のための調査旅行を、また、研究分担者の今井がインド洋のフランス海外県レユニオン島の調査旅行を行うなど、理論と実践の両面で充実した活動を行うことができた。研究計画に基づいた研究プログラムを着実に進めることができた点で、本年度の研究実施計画は十分に達成されたと言える。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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