研究課題
本研究の目的は、グローバリゼーションの時代といわれる今日において、そのような時代背景を文脈に置きつつ、現代アメリカ演劇がどのような展開を見せているのかを実践的・理論的水準で把捉することにある。本研究の最終年度にあたる本年度は、本研究の成果をまとめることに作業は集約された。過去3年間においては、「1990年代以降のアメリカ演劇の実態の把握」という観点から、該当演劇についての基本図書、すなわちアメリカ演劇関係の研究書や演劇を扱ったさまざまな雑資料(新聞、大衆雑誌を含めた諸雑誌)の収集を行なったが、今年度も同様な方針で資料収集を進めていった。また、本研究のもう一つの重要なテーマであるグローバリゼーションをめぐる欧米ならびに日本における思想状況を把握するため、多様な学問領域における基本図書を収集・通読も継続した。さらに、活字メディア以外の演劇実践に関係する当該地域の映像資料の可能なかぎりの収集作業も継続した。一方、本研究の国際的通用度を知るために、世界的な演劇学者で米国ハーヴァード大学教授のスティーヴン・グリーンブラット氏に講演会とセミナーを開催していただき、本研究の成果につき、さまざまなご教示を願いつつ、意見交換をする場を設けた。さらに、過去3年間にわたって収集した資料が多量にあるため、研究補助員を雇用して、資料整理に当たってもらった。本研究の今年度の成果については、報告書にまとめるが、それまでの期間に、学術論文として学会誌や一般雑誌に発表することになった。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
現代思想 10月増刊
ページ: 86-97
ユリイカ 11月増刊
ページ: 72-85
TDR(The Drama Review) 50・1
ページ: 57-66
Proceedings of the Kyoto American Studies Summer Seminar, August 1-3, Kyoto
ページ: 247-53
演劇文化 第9号
ページ: 108-21
國文学解釈と鑑賞 別冊
ページ: 53-63