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2006 年度 研究成果報告書概要

ラーキンを中心とする現代英詩の文体論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520172
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関京都大学

研究代表者

宮内 弘  京都大学, 文学研究科, 教授 (90047407)

研究期間 (年度) 2003 – 2006
キーワード英米文学 / 現代英詩 / ラーキン / 韻 / 言語分析 / 文体 / 形式 / 構造
研究概要

本プロジェクトではフィリップ・ラーキンの草稿をイギリスのハル大学内のラーキン資料室で調査し、単語、統語法、詩的形式などの分析を通して、彼の詩作品の文体的特色を明らかにしようと試みた。とりわけ韻に関して細心の注意を払いながら、押韻のパターンが詩のテーマとどう関わっているかを実例を示しながら考察した。また彼の韻をイェイツ、オーデン、ヒーニーなどの他の現代詩人のものと比較しながら、ラーキンが詩の話者のさまざまな感情を伝えるために、不完全韻を含む韻の可能性を最大限追求していることを論じた。さらにテクストの内部構造を明らかにしたうえで、これまでの分析を考慮に入れ、より広い観点から作品の解釈を行った。
以上の研究を次の二つの研究論文にまとめて発表した。まず「ラーキン詩における文体的特質ー『教会に行く』と『ビル』における迂言的表現と韻を巡って」『京都大学文学部紀要』第44号85-108ページ(2005年)ではラーキンの文体的特質の一つである迂言的表現と韻に焦点を合わせ、両者の役割を、互いに関連を持つ「教会に行く」と「ビル」の二つの詩において論じる。次の「ラーキンのエレジーと死に関わる詩をめぐって」『京都大学文学部紀要』第45号1-26ページ(2006年)では,これまで充分論じられてこなかった、エレジーと死に関する詩を選んで、基底に流れているさまざまなレベルの二重構造を明らかにし、それに絡めて形式と内容の関係を論じている。
イェイツに関しては彼が死の前年の1938年に滞在したフランスのMentonとRoquebruneで書いた作品を調査した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ラーキンのエレジーと死に関わる詩をめぐって2006

    • 著者名/発表者名
      宮内 弘
    • 雑誌名

      京都大学文学部研究紀要 45号

      ページ: 1-26

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Larkin's Elegies and Poems of Death2006

    • 著者名/発表者名
      Miyauchi, Hiromu
    • 雑誌名

      Memoirs of the Faculty of Letters, Kyoto University No. 45

      ページ: 1-26

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] ラーキン詩における文体的特質-「教会に行く」と「ビル」における 迂言的表現と韻を巡って-2005

    • 著者名/発表者名
      宮内 弘
    • 雑誌名

      京都大学文学部研究紀要 44号

      ページ: 85-108

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Stylistic Features in Larkin's Poetry -periphrasis and Rhyme in "Church Going" and "The Building"-2005

    • 著者名/発表者名
      Miyauchi, Hiromu
    • 雑誌名

      Memoirs of the Faculty of Letters, Kyoto University No. 44

      ページ: 85-108

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2008-05-27  

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