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2004 年度 実績報告書

出来事の記述における物語性の位置-M・フリツシュの思考実験を中心にして

研究課題

研究課題/領域番号 15520190
研究機関長崎大学

研究代表者

葉柳 和則  長崎大学, 環境科学部, 助教授 (70332856)

キーワード出来事 / 物語 / 虚構
研究概要

今年度の研究計画にあったのは、1.研究成果を論文の形で公刊すること、2.マックス・フリッシュの未公刊資料と既存資料を統合したデータベースを作成すること、3.チューリヒのマックス・フリッシュ文書館等において資料調査を行うこと、4.学際的な研究集会において口頭発表を行うこと、であった。
1.論文は二編が学会誌に収録され、一編が論文集の一章として公刊され、現在一編が審査中である。また三編に関して投稿のエントリーを済ませている。
2.本研究費に基づいて収集したマックス・フリッシュの未公刊資料を電子ファイル化し、それを同じく電子ファイル化した既刊資料のデータベースと統合することで、多様な角度からフリッシュの仕事を分析する基盤を整えた。
3.2005年2/25-3/12の期間、チューリヒのマックス・フリッシュ文書館において、資料調査を行った。調査の重点が置かれたのは、50-80年代の政治状況とフリッシュの仕事との関連を明らかにする手紙、草稿の類である。
4.主として社会学者によって構成される「現代社会理論フォーラム」(事務局:名古屋大学大学院環境学研究科)において、生活史研究および物語療法とフリッシュ・ナラトロジーとの理論的結びつきについて、口頭発表を意見交換を行った。
5.その他、現時点では公表されていないが、本研究費に基づく研究成果を中心に据えて、論文博士を申請するために、原稿の作成を行っている。それに含まれる諸章はあらかじめ1.でエントリー済みとして挙げた論文を基礎にする。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] イメージ・偶像・スケッチ的なもの-M.フリッシュの『シュティラー』におけるメディアと芸術-2005

    • 著者名/発表者名
      葉柳 和則
    • 雑誌名

      ドイツ文学論攷 45

      ページ: 1-22

  • [雑誌論文] ほら吹きの論理-物語り行為から見たシュティラーの「手記」-2004

    • 著者名/発表者名
      葉柳 和則
    • 雑誌名

      独文学報 20

      ページ: 115-138

  • [図書] 環境と人間2004

    • 著者名/発表者名
      井上義彦
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      九州大学出版会

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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