今年度の研究計画にあったのは、1.研究成果を学術雑誌公刊すること、2.研究成果をもとにした学位論文を執筆すること、3.学際的な研究集会において口頭発表を行うこと、であった。 1.論文は三編が学会誌に収録され、一編が論文集の一章として公刊された。また一編に関して投稿のエントリーを済ませており、一編は原稿の依頼を受けている。 2.学位論文は平成17年度中に執筆予定であったが、学術雑誌および論文集に寄稿した論文の執筆、および、シンポジウム、フォーラム等での研究成果の公開を優先したため、完成には至らなかった。しかし、主査・副査の予定教員と緊密に連絡を取り、計画を練り直した結果、平成18年度中に提出する予定が確立した。 3.フリッシュの思想を学際的な研究の場に位置付けるために、2005年7月に阪神ドイツ文学会主催・日本度学術振興会プロジェクト共催のシンポジウム、2006年2月に名古屋大学総長裁量経費プロジェクトのシンポジウム、および2006年3月に日本学術振興会プロジェクトのフォーラムにおいて口頭発表を行った。後二者に関しては、平成18年度中に報告書が出版される予定である。
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