研究課題/領域番号 |
15520192
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大和 高行 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (30253371)
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研究分担者 |
丹羽 佐紀 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (40244272)
小林 潤司 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 助教授 (10258676)
山下 孝子 鹿児島国際大学, 経済学部, 助教授 (70224623)
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キーワード | 英国ルネサンス演劇 / 翻訳 / 『ゴーボダック』 / 『キャンバイシーズ』 / 『アーサー王の悲運』 |
研究概要 |
本年度は、研究代表者である鹿児島大学法文学部の大和高行が中心となり、英国ルネサンス演劇関連テクストの拡充作業を進めて行った。また、鹿児島国際大学経済学部の山下孝子助教授が中心となって、既に訳出が完了している『キャンバイシーズ』について、訳の推敲ならびに注釈・解説を付す作業を進めて行った。更に、鹿児島国際大学国際文化学部の小林潤司助教授が、2003年10月12日に金沢大学で開催された第42回シェイクスピア学会において行なった口頭発表「連鎖する修辞:『ゴーボダック』とインナー・テンプル降誕祭祝典」を英語論文‘Gorboduc and the Inner Temple Revels of Christmas'にまとめ、Shakespeare Studies 41(2005,印刷中)に掲載の予定である。また、大和が、2004年10月23日に九州大学で開催された日本英文学会九州支部第57回大会において「英国歴史劇における女王、王妃、王女の系譜」と題した口頭発表を行ない、園井英秀(編)『英文学と道徳』(九大出版会、2005年)に「『アーサー王の悲運』に見られる道徳観--大衆演劇への橋渡し」を寄稿した。他方、『アーサー王の悲運』については、目下の翻訳作業を進めながら、注釈・解説を付すにあたり参考となる文献および資料の収集に努めた。『アーサー王の悲運』の訳出に当たっては、月に1回の頻度で大和研究室において例会を開き、それぞれの持ち回り担当箇所の試訳を、つぶさに検討している。訳出作業では、訳は正確か、日本語表現として十分こなれていれ、台詞としての通りがいいか、などの点に注意しながら、参加メンバー全員が忌憚のない意見を相互に出し合って、真剣に取り組んでいる。
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