研究課題
基盤研究(C)
大島由起子は、今年度はメルヴィル関係では以下の4本の研究論文を出した。1. "Reading Israel Potter as National Amnesia" Sky-Hawk22号(日本メルヴィル研究センター)、2."From Hope Leslie to Moby-Dick," Ungraspable Phantom (ケント州立大学出版)、3.「「ジョン・マー」に見る転覆のメカニズム」『福岡大学人文論叢』、4."Native America in The Confidence-Man" Leviathan(国際メルヴイル学会)、および「「ジョン・マー」試訳」『福岡大学人文論叢』である。これで大島には、メルヴィルの代表的長編小説についての先住民表象研究は一旦、終えたという観があり、興味の対象を晩年、及びそれと関連深いと思われる初期の作品に移しつつある。いまだ「ジョン・マー」論以外は形にはなっていないが、同様に、先住民の主題を探ることができるという感触を持つ。人種研究が盛んな昨今であり、以前よりはるかに多く先住民関係の資料が入手可能であるので、作品に書き込まれていながら黒人表象研究ほどには進んでいなかった先住民表象があぶり出しやすい時期に来ていると感じるものである。小倉いずみの主な業績は、「アメリカ先住民とピーコット戦争」『メルヴィルの小説にみる先住民表象の虚構と事実』(科学研究費基盤研究、研究成果報告書)と、「オランダのトマス・フッカーと政教分離の生成過程」『歴史のなかの政教分離』(彩流社)である。
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すべて 雑誌論文 (11件)
Leviathan Vol.8, No.3
ページ: 51-60
Sky-Hawk(日本メルヴィル研究センター) 22号
ページ: 5-14
Ungraspable Phantom (Kent State Universety Press) 38巻2号
ページ: 238-251
福岡大学人文論叢(福岡大学)
ページ: 489-508
Leviathan (国際メルヴィル学会) 8巻3号
Sky Hawk (Japan Melville Study Center) 22号
Kent State University Press
Fukuoka University Faculty of Humanities Bulletin Vol.38, NO.2
Fukuoka University Faculty of Humanities Bulletin A. Vol.4, NO.9
ページ: 15-34
Eigo Seinenn, (or The Rising Generation,) 2004-March
ページ: 12-14
Leviathan Vol.5, No.2.
ページ: 5-17