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2005 年度 実績報告書

二十世紀末以降アメリカ舞台芸術の理論と実践における文化ポリティクスとグローバル化

研究課題

研究課題/領域番号 15520210
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

戸谷 陽子  お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (30261093)

キーワードアメリカ演劇 / パフォーマンスアート / パフォーマンス研究 / 文化研究 / 国際演劇祭 / グローバリゼーション
研究概要

本研究の目的は1980年代後半以降新たに展開した文化ポリティクスの諸相を、理論と実践両面において検証し、また、冷戦後の二十世紀末に顕在化したグローバリゼーションの問題と文化・表象芸術の関わりという文脈において、その固有の問題と相互の関わり合いを考察し、二十世紀の歴史的文脈の中に位置づけ、二十一世紀の展開を標榜するための学術的指標を提示することにある。
研究計画として掲げた3つの柱のうち、本年度は主に「グローバルとローカル:一元化と差異化の実情」について研究を進めた。具体的には昨年に引き続き過去10年間に加速した、政治経済的・文化的基盤と文化システムの変化について論じる基本的な研究文献を収集・通読し、理論化する作業を続けるとともに、演劇における知識や情報のグローバル化が、実際の演劇作品制作の現場にどのような影響をもたらしているか、また、伝統と現代、国境を越えたコラボレーションなどの試みがグローバリゼーションにより、どのような変化を遂げたかなどについて調査研究することとした。当初は国際演劇祭などの実地調査を計画したが、大学の休業時に開催される国際演劇祭がなく、計画を変更して、コラボレーションを目的に来日したアーティストやプロジェクトを調査の対象とした。とくにアジア内での移動労働を主題に各国のアーティストがコラボレーションしたアジアの移動プロジェクトや、日本舞踊とアメリカ前衛演劇のコラボレーションなどの演出家、ドラマターグ、アーティストにインタヴューを行った。また大学の休業時に1週間ほど渡米し、ニューヨーク大学キャロル・マーティン教授、ニュースクール大学ボニー・マランカ教授らと関連の研究課題について情報を交換し、アメリカ側の動向に関する情報および知見を得ることができた。現在これを言語化する作業を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] アメリカ演劇における(女性)という問題2006

    • 著者名/発表者名
      戸谷陽子
    • 雑誌名

      劇場文化別冊<アメリカ>特集号(財)静岡舞台芸術センター (校正済)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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