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2005 年度 実績報告書

印度大説話集ブリハットカターの起源と展開

研究課題

研究課題/領域番号 15520214
研究機関東京大学

研究代表者

土田 龍太郎  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20163826)

キーワードBrhatkatha / Brhatkathaslokasamgraha / Vasudevahindi / Naravanahadatta
研究概要

本年度はブリハットカター(Brhatkatha, BK)諸伝本の内、特にネパール系といわれるBrhatkathaslokasamgraha(BKSS)およびジャイナ系であるVasudevahindi(VH)の中で、ことに重要な主人公と妃との出会いと結婚、妃の出産と失踪を語る部分を精読し、その結果、両伝本の特徴を把握することができた。
BKSSはその題名の示すとおり原BKの要約であり、VHにおいては本来のナラヴァーハナダッタ物語が、ヴァスデーヴァ物語に改作されているため、BKSSとVHによって原BKの物語内容を復原することは、従来考えられているほど容易ではないことが確認された。特に、BKSSの作者が物語を要約するとき必ずしも細部に十分な注意を払わず、大幅な節略を行っていること、そのためBKSSに主人公の年齢などについてさまざまな微妙な矛盾が生じてしまっていることが明らかとなった。なほBKSS現行テキストには訂正すべき箇所が少なくないことも確認された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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