研究課題/領域番号 |
15520233
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
梅本 順子 日本大学, 国際関係学部, 教授 (40180799)
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研究分担者 |
平川 祐弘 大手前大学, 文学研究科, 教授 (80012368)
牧野 陽子 成城大学, 経済学部, 教授 (70165687)
河島 弘美 東洋学園大学, 人文学部, 教授 (40245329)
遠田 勝 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (60148484)
劉 岸偉 東京工業大学, 外国語教育研究センター, 教授 (30230874)
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キーワード | ラフカディオ・ハーン / バジル・ホール・チェンバレン / 周作人 / 柳田 国男 / 土人(native) / 異化と同化 / 植民地化 / キリスト教化 |
研究概要 |
今年は来年より延期になっていた第17回国際比較文学会の大会が香港にて開催された。この大会に梅本と劉が参加、発表した。いずれも"Writers Who Were Considered to Have Gone Native"(土人になったとみなされた作家たち)のセッションで発表し、それぞれのテーマは梅本が"Lafcadio Hearn as a Wanderer,"劉は"Zhou Zoren and Japanese Culture"であった。 また、今年はハーン没後百年ということで、東大を皮切りに、早稲田大、大手前大、松江、熊本とハーンのゆかりのある地域や大学にて、国際シンポジウムが9月末より一週間あまりにわたって開催された。まず東大では、「ラフカディオ・ハーン:他文化の異化と同化」ということでシンポジウムが組まれた。平川の"Lafcadio Hearn in International Perspectives"と題する基調講演に始まり、牧野は"Lafcadio Hearn and Yanagita Kunio"と題する研究発表を行った。梅本はその後の研究発表に討論者として参加、河島は松江のシンポジウムで取り上げられるバジル・ホール・チェンバレンとハーン比較の問題に関して紹介を行った。その後大手前大では平川は基調講演の司会、遠田が第二部で"Hearn and Shinto"と題する研究発表をし、牧野はその司会で参加した。また、松江では、梅本が「ラフカディオ・ハーンの伝記について」のタイトルで研究発表、河島は"Chamberlain vs.Hearn : Who Was the Best Interpreter of the Japanese Kokoro?"のタイトルのシンポジウムの司会を務めた。さらに熊本では「教育者ラフカディオ・ハーンと明治の近代化」のタイトルでシンポジウムが行われ、劉がパネリスト、平川がコメンテーターをつとめた。これらのシンポジウムの成果は、追って記念誌としてそれぞれの機関から発行される予定である。 さらに著書としては、平川がミネルヴァ書房より『ラフカディオ・ハーン:植民地化、キリスト教化、文明開化』(和辻哲郎文化賞受賞)、劉が岩波書店より『小泉八雲と近代中国』を出版した。
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