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2004 年度 実績報告書

「マンガ研究」に関する学際的・統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520236
研究機関立命館大学

研究代表者

崎山 政毅  立命館大学, 文学部, 助教授 (80252500)

研究分担者 小泉 義之  立命館大学, 大学院・先端総合学術研究科, 教授 (10225352)
吉村 和真  京都精華大学, マンガ研究所, 主任研究員 (00368044)
キーワードマンガ / マンガ研究 / ライト・ノヴェル / 哲学 / 社会思想史 / 文学 / 差別
研究概要

研究代表者・崎山政毅は、グローバリゼーション下での資本制の運動にとって、インターネットをめぐる表現の諸状況のなかで示されている、アイディアと表現形式および著作権・知的所有権をはじめとした法的諸権利とマンガン表現の生産・再生産メカニズムに関する分析をおこない、本年度7月に岩波書店より『資本』として刊行した。
研究分担者・小泉義之は、狭義のマンガ表現のみならず、若者文化における表現媒体の一ジャンルとしてのいわゆる「ライト・ノヴェル」までを「マンガ表現」としてとらえ、その表現内容における暴力・恐怖・不安がいかなる概念として展開されているのかについて、生命論的・哲学的な観点のものに分析をおこない、論文として発表した。
研究分担者・吉村和真はマンガ表現を可能にしている社会的諸条件のなかで、文学表現と近接性がきわめて高く、同時に社会的・反省的分析の対象としてとらえられる差別表現(差別批判の表現)とマンガにおけるそのステレオタイプ化に関して分析をおこなった。
また、マンガ・アニメーション批評家としても知られる文化研究専攻の上野俊哉氏(和光大学教授)を6月に招請し、60年代以降のマンガ表現と社会変容、およびマンガ・アニメーションにおける「リアリズム」の問題設定についての研究会をおこなった。さらに9月には大阪大学COEプログラムとの協働のもとで、マンガ表現と差別との関係性についてのワークショップをおこなった。
また、株式会社・平凡社、株式会社・インパクト出版会、株式会社・青土社各社の編集者など、出版事業にかかわる専門家のインタヴューをおこない、現在状況におけるマンガ研究・マンガ表現の出版・流通に関する基本的知見を収集した。さらに、ネットビジネスにおける新たな分野開拓におけるマンガ表現の可能性について、株式会社・ペルペトゥームにインタヴューを行い、上記可能性に関する分析のための基礎情報を収集した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] アンダークラスのエクリチュール2005

    • 著者名/発表者名
      小泉 義之
    • 雑誌名

      文學界 59・2

      ページ: 237-239

  • [雑誌論文] マンガに見る聴覚情報の視覚的記録2004

    • 著者名/発表者名
      吉村 和真
    • 雑誌名

      京都精華大学紀要 26

      ページ: 215-238

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 哲学にとって「テロル」とは何か2004

    • 著者名/発表者名
      小泉 義之
    • 雑誌名

      情況 5・10

      ページ: 42-65

  • [雑誌論文] あたかも壊れた世界2004

    • 著者名/発表者名
      小泉 義之
    • 雑誌名

      ユリイカ 36・10

      ページ: 67-73

  • [雑誌論文] 不安のビオス、恐怖のゾーエー2004

    • 著者名/発表者名
      小泉 義之
    • 雑誌名

      ユリイカ 36・7

      ページ: 60-66

  • [雑誌論文] マンガとアカデミズムの出会い2004

    • 著者名/発表者名
      吉村 和真
    • 雑誌名

      大学時報 53・295

      ページ: 88-91

  • [図書] 資本2004

    • 著者名/発表者名
      崎山 政毅
    • 総ページ数
      164
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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