研究概要 |
1.本年度は、言語接触(Language Contact)、地域言語学(Areal Linguistics)の観点から、漢字文化圏としての共通の歴史を有する日本語・韓国語・ベトナム語の文法・語彙構造がどのような共通の特徴、相違点を持っているかを解明するための基礎的な文献収集、研究打ち合わせを行い、具体的には2、3に述べる研究活動を行った。 2.日本語、韓国語、ベトナム語の文法・語彙構造が、言語接触、地域言語学の観点からどのような特徴を持っているかを対照言語学の観点から分析し、第39回フランス語談話会「文法化をめぐって」において「東アジア言語・東南アジア言語の多機能化の共通性と相違点」という題目で共同の招聘研究発表を行った(2003年11月08日、京都大学)。また、東北大学において堀江が主催した公開講演会において、村上は「ベトナム語の文法化-日本語や中国語との対照」という題目の発表を行った(2004年1月19日)。 3.日本語と韓国語、日本語とベトナム語の文法化、言語類型論、言語接触の観点からの対照研究を行い、研究成果を公刊した(Horie2003,堀江2003,村上(2004a,b)Wako, Horie, and Sato2003, Wako, Sato, and Horie2003)。
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