平成16年度は研究2年目にあたり、本研究による方言談話音声コーパスの構築として、高知県における収録方言談話のうち、約1時間分について文字化・共通語対訳付けのチェックを行った。 今年度は、当該地区方言話者のうち、高齢層ばかりでなく、壮年層、若年層話者も含んだ談話、また、当該地区に居住し続けている話者だけでなく、他地域での居住経験のある話者も含んだ談話を収録しており、そのような世代や居住経験の違いが、文末辞使用に関し、どのような影響を及ぼしているのか、初発的に分析を行うことを意図している。 今年度文字化を行った談話資料をもとに、次年度も引き続き分析を行い、また、昨年度文字化を行った地域の談話資料との対照分析も、今後行っていく予定である。
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