研究概要 |
今年度の研究計画に基づき、1 9月に6日間の日程で北海道(千歳市、鵡川町、平取町、静内町)での現地調査を行い、既存資料の整理中に生じた不明点の確認および新たな資料の録音・録画を行った。 2 これまでの現地調査で記録したアイヌ語・アイヌ文化に関する音声・映像資料約100本をDATまたはDVによってデジタル化し、高音質・高画質での保存を図った。 3 これまでの現地調査のなかで記録したアイヌ語・アイヌ文化に関映像資料約400本について、内容整理用の目録(非公開)を作成し、パーソナルコンピューター上でデータベース化した。 4 以上の音声資料のなかから、アイヌ語の短文例を約2,800例抽出し、パーソナルコンピューター上で再可能な音声データファイルとして保存した。 5 11月に開催された史料管理学研修会(国文学研究史料館主催)に参加し、音声・映像資料アーカイブ構築についての基礎的な情報を収集するとともに、史料管理学(アーカイブズ学)の研究者との意見交換を行った。またその研修修了論文として「アイヌ語調査記録アーカイブズ構築への課題」を執筆し国文学研究史料館に提した(増補改訂のうえ近日公刊予定)。 6 これまで公刊したアイヌ語口頭文芸テキスト7篇の索引を作成し、『アイヌ語音声資料(10-12)索引』を刊行した。またインタビュー調査の実習の授業で記録した資料について、5で得た知見に基づく目録化を試み実習報告を刊行した。
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