研究概要 |
今年度の研究計画に基づき、 1 これまでの現地調査で記録したアイヌ語・アイヌ文化に関する資料30本をDATによってデジタル化し、高音質・高画質での保存を図った。 2 上記および前年度までに保存措置を講じた音声資料のうち115本について内容整理用の目録(非公開)を作成した。 3 これまでの現地調査で記録したアイヌ語音声資料10本の内容を、今後の作業用として文字化した。そのうち4本については、アイヌ語の短文例を約1,200例抽出し、パーソナルコンピューター上で再生可能な音声データファイルとして保存した。 4 2005年9月29日に、札幌学院大学において、オランダ・フローニンゲン大学教授ティエールド・デ・グラーフ氏による講演会Voices from the Past : The Use of Sound Archives for the Study of Endangered Languagesを開催した(成果は研究成果報告書に所収)。 5 2006年3月4日に、札幌学院大学において、「フィールド調査資料アーカイブズと個人情報」と題する公開ワークショップを開催し、奥田統己(札幌学院大学)、加藤聖文氏(国文学研究資料館)、小川正人氏(北海道立アイヌ民族文化研究センター)韓永学氏(北海学園大学)が報告を行った(成果は研究成果報告書に所収)。
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