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2003 年度 実績報告書

成立期翻訳ミステリー小説に見る新文体創造の軌跡

研究課題

研究課題/領域番号 15520286
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

山本 いずみ  名古屋工業大学, 留学生センター, 助教授 (20211609)

キーワードミステリー小説 / 翻訳 / 明治 / E.A.Poe / The Black Cat / 黒猫
研究概要

本年度は、E.A.Poe原作"The Black Cat"の明治期の翻訳(広い意味での)を集め、原文に沿う形で切り分け、Excelの一覧表とする作業を中心に研究を進めた。用いた資料は以下のとおりであり、○を付したものは入力が完了している。作業過程で得られた成果を「『黒猫』七変化-翻訳ミステリー小説に見る新文体創造の軌跡(その1)-」と題し、名古屋言語研究会で発表すると同時に、本年度分の報告書『明治期における"The Black Cat"の翻訳について』を作成した。
○1.明治20年11月「西洋怪談 黒猫」饗庭篁村:『読売新聞』に連載
○2.明治26年9月「黒猫」内田魯庵:著書『鳥留好語』警醒社書店に収録
3.明治26年10〜11月「『鳥留好語』を読む」適堂:『読売新聞』に連載(部分訳)
○4.明治37年7月"The Black Cat"桜井鴎村(無署名):雑誌『英文新誌』に連載(語注のみ)
○5.明治40年1月「黒猫物語」畑荷香:雑誌『新古文林』に連載
○6.明治40年11月「黒猫物語」本間久四郎:著書『名著新訳』文禄堂書店に収録
○7.明治42年6月「黒猫」紀太藤一:雑誌『英語の日本』に連載(全訳と語注)
○8.明治44年12月「黒猫」平塚らいてう:雑誌『青鞜』に掲載
また、明治期の翻訳という観点からShakespeare原作"Hamulet"の翻訳6本を取り上げて比較検討し、「それぞれのハムレット」(名古屋工業大学紀要第55巻)としてまとめた。今後は、『黒猫』に関する考察を深めると同時に、対象作品の範囲を広げていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山本 いずみ: "それぞれのハムレット"名古屋工業大学紀要. 55巻. 65-71 (2004)

  • [文献書誌] 山本 いずみ: "明治期における"The Black Cat"の翻訳について(平成15年度分の研究成果報告)"私家版. 53 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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