研究課題
基盤研究(C)
平成15年度には、通信依頼実地調査で収集した調査資料を電子化する作業に、大半の経費を支出した。すなわち、全国506地点の全資料をコンピュータに打ち込み、コンピュータ言語地図を作製するために、あいさつ表現データを電子化する必要があった。4人の学生にアルバイト代金を支払い、手書き資料の電子化作業を実施した。平成15年度には、手作業のゴム印地図も作製したいと考えて、大型白地図も印刷した。次に国際交流の事業として、平成16年1月にアメリカのボストンで開催されたアメリカ言語学会に出席した。この国際会議は、7000人の会員を擁する巨大な学会である。一週間に及ぶ大規模な学会が多くの分科会に分かれて挙行された。分科会には、アメリカ方言学会も含まれていた。最も大きな企画は、生成文法の大家、ノアム・チョムスキーの講演が計画されていたことである。世界中の文法研究者が注目する彼の最新の研究が発表された。その他、多くの研究者との学術交流ができ、貴重な成果が得られた。平成16年度には、平成15年度中に完了しなかった調査資料の電子化作業を継続するとともに、全国47都道府県の臨地調査資料について、それらの録音テープと調査票との照合作業を行った。次に、国際交流の一環として、ドイツのバンベルク大学教授、Wolfgang Viereck博士をお招きして、地理言語学の講演会を広島大学教育学部で開催した。彼は、現在、『ヨーロッパ言語地図』を作成する責任者である。知己の間柄にある彼と筆者とは、言語地図の解釈研究について親しく討論し合い、親交を深めた。ヨーロッパ地理言語学会会長である彼との学術交流により、講演会に参加した出席者にも多くの学問的な刺激を与えることができた。
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誰にでも書ける小論文の指導
ページ: 1-8
ページ: 9-18
広島民俗(広島民俗学会30周年記念論集) 61
ページ: 13-21
山形方言 36
ページ: 1-14
広島大学大学院教育学研究科紀要 II-53
ページ: 127-136
Bulletin of Graduate School of Hiroshima University II-52
ページ: 53-62
Everyone can writes the logical essays
Hiroshima folklore 61
Yamagata Dialects 36
Bulletin of Graduate School of Hiroshima University II-53
Institute of Japanese and Culture, Faculty of Education, Hiroshima University
ページ: 1-168
広島大学大学院教育学研究科紀要 II-52