研究課題/領域番号 |
15520297
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
秋永 一枝 早稲田大学, 文学学術院, 名誉教授 (20063381)
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研究分担者 |
上野 和昭 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10168643)
坂本 清江 玉川大学, 文学部, 助教授 (50169588)
松永 修一 淑徳大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (40312318)
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キーワード | 東京語 / 東京弁 / 下町方言 / 文字化 / アーカイブ / 音声資料 / アクセント / 無声化 |
研究概要 |
『19・20世紀東京弁録音資料のアーカイブ化とその総合的研究』では東京旧市内(1日15区)を生育地とする話者の録音資料をアーカイブ化し、汎く利用できる言語資料の作成も大きな目標の一つであった。2004年度の本研究では、次の三つ(1)東京語音声の文字化、(2)音韻情報・音声的情報の付加、(3)音声データの正規化とセグメント、といった作業を中心に研究を進めた。 (1)では、東京弁音声のデジタル化データ(2003年度分研究実績分)を元に35名分の文字北を完成した。方言音声はカタカナ表記で、共通語訳は漢字かな混じり文でそれぞれ文字化を行った。文字化は原則としてプレーンテキストで入力した。 (2)では、まず、秋永によるアクセントの聞き取り、無声化・ガ音鼻音化などの音声的特徴の情報記述を進めた。次に、これらの情報を(1)の文字化データに付加する作業を行った。文節のセグメント・記号の付加作業が終了した後、HTML化、PDFファイル化を行った。本作業の今年度は、生育地が下町である話者を中心に12名分のデータ、約600ページ分の入力および校正まで終了し、これを完成させた。 (3)においては、2003年度にデジタル化した音声の一部を音響処理ソフトAdobe Audition 1.5により、ボリューム調整、ノイズの除去、話題別の音声の分割を行った。また、(2)の資料のPDFファイル変換後、資料との音声リンクのテストも行った。 以上、次年度(研究完了年度)に向けて必要不可欠であった三つの成果を得ることができた。
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