研究概要 |
【目的】 社会動向を反映した日本語研究のための課題設定に資する基盤情報を整備するとともに,次の1,2,3に関する調査研究を行い,その成果を活用して最終的に4を達成する。 1 20世紀後半,すなわち過去50年間に蓄積された「言語」及び「言語生活」に関連する情報を新聞・雑誌等から広く収集し,一定の試案的な枠組みのもとに整理する。 2 重要な言語問題の所在を確認し,事例としてそれに対する国民の意識や世論の動向を探る。 3 一定の展望のもとに,問題相互の関係を整理した見取り図を作成する。 4 日本語研究の分野で,今後優先的に取り組むべき研究課題を明らかにする。 【研究経過・研究成果】 平成17年度は,第3年次(最終年次)として,既に実施した下記の(1)(2)に基づく「1基盤情報の収集・整理」の成果を利用して,「2事例研究」を実施した。具体的には,下記の(3)(4)(5)等を参照しつつ,「外来語」「敬語」等を中心に検討した。また,「3言語問題の見取り図の作成」を行いながら,国際化,高度情報化社会の進展に対応する「4今後の研究課題の明確化」を試みた。 (1)「新聞切抜きデータベース」(国語研作成)の記事(約11万件)。 (2)『言語生活』(月刊雑誌,筑摩書房刊,1951年〜88年)の特集記事。 (3)「国語に関する世論調査」(総理府,文化庁国語課調査)の調査項目・調査結果。 (4)『国語年鑑』(国語研作成)の収録論文,展望記事。 (5)『国語学』(国語学会機関誌)の学界展望記事。
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