研究課題
基盤研究(C)
現代英語において自動詞の他動詞化が深く関わっている同族目的語構文、動作表現構文、One's Way構文を主に取り上げ、The Bank of EnglishとThe British National CorpusとWebを検索することにより、それぞれの構文の統語属性と意味属性の解明をはかった。またそれらの属性に理論的考察を加えることにより、それぞれの構文の基本形と変種を同定した。更に、これらの構文の分析がもたらす一般言語理論にたいする帰結について考察した。それぞれの構文に関して、基本形から派生形がどのような拡張のメカニズムを通して得られるかを解明した。そのメカニズムが自動詞の他動詞化のメカニズムの一端を担っていることを明らかにした。The British National Corpusの検索ツールであるBNC Webについて、上記研究を行う途上で習熟したので、平成15、16、17年度の3年度にわたり名古屋大学大学院国際開発研究科公開講座「大規模コーパスと英語研究」において担当講師を務めることで学会および社会に研究成果の一部を還元することとした。更に、上記構文の分析に必要になってくる一般言語理論に関する理解を深めるために、そして、それらの専門知識を広く公にも供したいとの意図から、梶田優先生(上智大学名誉教授)並木崇康先生(茨城大学)島村礼子先生(津田塾大学)森田順也先生(金城学院大学)高見健一先生(学習院大学)秋元実治先生(青山学院大学)を招き、本科研の共催と言う形で、公開講演会をいた。自動詞の他動詞化を考える上で必要になる言語の機能的な側面、概念意味論、英語の使用実態について理解を深めるために、ハーバード大学、ブランダイズ大学、ロンドン大学を訪ね資料収集に努め、ブランダイズ大学(現在タフツ大学)Jackendoff教授からは貴重な研究上のご示唆もいただいた。本科研の研究成果を日本英語学会、英語コーパス学会、熊本大学で行われたシンポジウムで講師を務め、口頭発表した。また、梶田優先生の記念論集、『英語青年』、『英語教育』等の学術雑誌に研究成果を論文の形で発表し、それらの成果を研究成果報告書として発行した。
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すべて 雑誌論文 (14件)
国際開発フォーラム 29号
ページ: 91-105
英語青年 6月号
ページ: 4-6
英語教育 8月号
ページ: 63-65
英語教育 9月号
英語語法文法研究の新展開
ページ: 77-83
Forum of International Development Studies 29
The Rising Generation June
The English Teachers' Magazine August
The English Teachers' Magazine September
New Developments of English Usage and Grammar
英語コーパス研究 11号
ページ: 137-151
English Corpus Studies 11
S.Chiba, et al.(eds.) Empirical and Theoretical Investigations into Language : A Festschrift for Masaru Kajita
ページ: 588-603
Empirical and Theoretical Investigations into Language : A Festschrift for Masaru Kajita (S.Chiba, et al. (eds.))