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2003 年度 実績報告書

時制とその周辺領域の統語的・意味的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520311
研究機関山口大学

研究代表者

岩部 浩三  山口大学, 人文学部, 教授 (90176561)

研究分担者 島 越郎  山口大学, 人文学部, 講師 (50302063)
武本 雅嗣  山口大学, 人文学部, 助教授 (10294612)
和田 学  山口大学, 人文学部, 講師 (10284233)
前田 満  山口大学, 教育学部, 助教授 (20253180)
太田 聡  山口大学, 人文学部, 助教授 (40194162)
キーワード英語学 / 時制 / 総称文 / 自由間接話法 / モダリティ / ジェロンディフ / 意味論
研究概要

Wada(2001)において提唱された時制理論を中核において,その周辺領域の研究を推進して統合するという当初の計画に従い,各研究分担者の学内研究発表を毎週実施し(20回開催),お互いに批評しながら研究を進めている。そのうち3回は時制理論勉強会にあて,残りの個人発表17回のうち本研究テーマの展開に直接貢献したものは9件であった(研究発表のタイトルはすべてhttp://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/〜iwabe/schedule2003.htmに公表)。
島越郎は未来時文脈における現在時制と過去時制の問題を指摘して,解決への方向性を示した。岩部浩三は時制理論勉強会を担当するとともに,複数形と総称文の解釈の問題を理論的に解決し,人間の認知作用である「一般化」が現実場面ではどのように利用されているかを明らかにした。前田満は,モダリティの研究を継続し,主観的な感情表出という視点から新しいアプローチを行った。松谷緑は,自由間接話法の時制について文献学的手法で研究を進めた。武本雅嗣はフランス語のジェロンディフ構文の機能論的分析を行った。和田学は「時間的概念と項構造の表れ方」の問題を指摘した。
一方で,和田尚明を長期出張(在外研究)によって研究分担者からはずしたため,中核の理論研究がやや遅れ気味である。また,計画では一体の研究として取り込む予定の形態・音韻論関係の研究が、太田聡によって進められているものの枠組みのなかに十分位置づけることができないでいる。公表論文もグループ全体で3点にとどまっており,残り2年の期間内には,可能な限りの理論的統合化と,その中に位置づけられる個人研究の公表を進めたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 武本 雅嗣: "ジェロンディフ構文の形式と意味"仏語仏文学(関西大学フランス語フランス文学会編). 31号. 125-143 (2004)

  • [文献書誌] 前田 満: "法性と感情表現-感情のShouldの意味と成立に関する事例研究"近代英語研究. 19号. 21-43 (2003)

  • [文献書誌] 太田 聡: "混成後語約再考"音韻研究(日本音韻論学会編). 6号. 63-72 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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