研究分担者 |
太田 聡 山口大学, 人文学部, 教授 (40194162)
和田 学 山口大学, 人文学部, 助教授 (10284233)
前田 満 山口大学, 教育学部, 助教授 (20253180)
今井 新悟 山口大学, 国際センター, 助教授 (50346582)
和田 尚明 筑波大学, 人文社会科学研究科, 助教授 (40282264)
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研究概要 |
17年度研究計画に従い、1.Wada(1999)時制理論の発展、2.個別研究との時制理論の接点、3.各言語への適用可能性という3つの柱を立てて実施した。全体で17本の学内研究発表を行い(タイトルは,http://iwabe.hmt.yamaguchi-u.ac.jp/schedule2005.htmに掲載),間接的にはそのすべてが本課題に関係するが,とりわけ直接的に貢献したものは以下のとおりである。 1.和田尚明は、公的自己中心言語としての英語,私的自己中心言語としての日本語をモデルに,a.間接話法補部への接続法の使用,b.現在完了・複合過去形における過去副詞との共起と継続用法の有無,c.現在進行形の有無,d.単純現在形の未来時指示,について体系的な研究を行い,ドイツ語・オランダ語・フランス語・スペイン語・スウェーデン語について,その理論的予測を検証した。 2.(1)前田満は、モダリティと時制という役割分担に従い、本年度は特に感情を表す法助動詞shouldの研究を深めた。 (2)岩部浩三は、Goldsmith & Woisetschlaeger(1982)に由来する『単純形と進行形の対立」の研究を進めた。現在時制における単純形と進行形の関係はそのまま過去時制には適用できないこと,とりわけ過去時制における総称文には規範的読みが存在しないことを明らかにした。 3.(1)今井新悟は日本語の「…トキ」という節の時制分布を論じた。 (2)和田学は、韓国語の語彙的受動文の主語の性質に注目し,アスペクト形式との関係を探った。 本年度にて、3カ年の研究期間が終了するが、期間内の研究成果を各自1本の論文にまとめ、成果報告書に掲載する予定である。すでに、原稿の完成しているものについては、一部を11の「研究発表」にタイトルを記載する。
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