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2004 年度 実績報告書

英語の代名詞表現から見たジェンダーの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520323
研究機関関西学院大学

研究代表者

神崎 高明  関西学院大学, 言語教育研究センター, 教授 (80148593)

キーワードジェンダー / 代名詞 / 照応
研究概要

1960年代の後半以降、女性解放運動やフェミニズムの運動が起こってから、言語学の中でも女性語の研究が活発に行われるようになった。その際、男女の言語差や女性語を研究するフェミニスト達が必ずと言っていいほど取り上げ、批判の対象とするのはデンマークの著名な言語学者であるOtto Jespersen(オットー・イェスペルセン)の女性語に関する論考である。本年度は、8月末から英国に出張し、大英図書館(British Library)にてJespersen関係の資料を調べるとともに、英国言語学会(8,月31日から9,月1日)に出席し、ジェンダーや代名詞の専門家と意見交換を行った。
帰国後、主に出張中に集めた資料を基にして、「Jespersenと女性語」をテーマとした論文の作成に取りかかった。その論文のなかでは、Jespersen(1922)の第13章で取り上げられている「女性」の章に焦点を当て、Jespersenがこれまでフェミニスト言語学者達によって性差別主義者としてみなされ、過小評価されてきた理由について考察した。確かに、Jespersenの発言のなかに女性語に対して否定的な発言もあるが、それは当時の女性の教育程度によるものであり、決して女性を:差別していたためではないことを見た。そして、女性フェミニスト言語学者のJespersenへの批判の多くは、Jesepersenの文章の一部のみを取り上げての、揚げ足取り的な批判が多く、Jespersenはフェミニズム運動の中で不当に評価されてきたことを示した。
また、日本英語学会(於、獨協大学)にて「学習英文法の見直し」のテーマでシンポジウムを主催し、そこで「学習英文法とジェンダー研究」と題して研究発表を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Jespersenと女性語2005

    • 著者名/発表者名
      神崎 高明
    • 雑誌名

      言語と文化 第8号

      ページ: 29-41

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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