研究課題
基盤研究(C)
インターネットのWWW(いわゆるホームページ)は、日本語の最も新しい情報発信である。特に、表・写真・グラフ等の部分と文字の部分のレイアウトや、文字の色を指定して表示するなど、ページレイアウトが行えることが大きな特徴であり、日本語学習者にとっても重要不可欠な情報源である。しかし、漢字や語彙の難しさから、充分に活用できないことが多いのが実情である。本研究では、ページレイアウトをできるだけ変形せずに、漢字の読みと語彙の意味を支援するシステムを開発した。漢字支援には、日本語能力試験級別漢字よみ変換プロキシー・サーバを作成した。学習者が日本語能力試験1〜4級の任意の級を指定すると、当該級以下の漢字は漢字表記のままとし、上の級の漢字はひらがなに変換して表示する。漢字の上にカーソルを合わせれば、読み方がひらがなでポップアップする。いわゆる交ぜ書きの言葉も、読み方を示すように工夫した。語彙支援は、オンラインの和英辞書と国語辞書を利用できるようにした。語彙の上にカーソルを合わせてマウスを右クリックし辞書を選択すれば、意味や用法が別ウィンドウに示される。固有名詞の場合は辞書に掲載されていないことに配慮し、検索エンジンを利用するようにした。また、各学習者が閲覧したページの漢字を記録・集積し、学習者の希望するときに再学習ができるドリルやテストを自動生成するシステムを作成した。添付資料1:四家昭寛(1997)「プロキシサーバにおけるWWW閲覧者管理とその応用」2:長南誠(2003)「WWW情報を利用した漢字学習支援に関する研究」
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すべて 雑誌論文 (2件)
日本語教育国際研究大会予稿集
ページ: 161-166
Proceedings of International Conference on Japanese-Language Teaching Japanese-Language Teaching in the 21^<st> Century : Search for the Similarities and Differences among Classrooms in the World