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2006 年度 実績報告書

文法・語彙シラバスに基づいた総合中級日本語教材の作成

研究課題

研究課題/領域番号 15520334
研究機関神戸大学

研究代表者

高梨 信乃  神戸大学, 留学生センター, 助教授 (80263185)

研究分担者 中西 久実子  京都外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30296769)
前田 直子  学習院大学, 文学部, 助教授 (30251490)
山田 敏弘  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (90298315)
キーワード文法・語彙シラバス / 中級 / 振り返り / 待遇表現 / 作文教材 / 地域言語
研究概要

1.初級から中級へ向けての日本語文法「振り返り」教育についての研究
初級文法を終了したとしても、それが完全に身に付いたと言える学習者は多くない。その状態で中級の段階に進むことは学習者にも教師にも大きな負担となっている。初級と中級を結ぶ「橋渡し」教育の重要性がこの数年、叫ばれているが、どのような文法項目を改めて学び直すべきかという点についての調査はまだ遅れている。初級を「振り返り」、中級へ進む前に復習をすべき文法項目にはどのようなものがあるかを考察するための材料として、学習者と教師にアンケート調査を行うことを提案し、その方法論をまとめた。
2.中級日本語作文教材についての研究
将来日本語で論文を書く必要のある留学生に対する中級レベルの作文指導を再検討した。学習者の抱える問題点を取り出すとともに、従来の日本語作文教材に欠けている視点と情報がどのようなものであるかを考察し、それを補う教材づくりに向けて、いくつかのモデルを提示した。
3.上級レベルの待遇表現についての研究
現行の日本語教材における敬語のシラバスを分析し,学習者による敬語使用の実態を調査(映像)データにもとづいて明らかにした。これらの分析結果にもとづき,学習者の視点に立った敬語のシラバス構築のために必要な要素を提示した。本年度の研究の成果は以下の2点にまとめられる。
1)これまで,別個に考えられることが多かった敬語使用の実態とシラバス構築を複合的に考察した。
2)学習者が敬語使用をどう使用し,どう評価しているかを明らかにした。
4.地域言語を取り入れた中級日本語作文教材についての研究
外国籍児童生徒の教育においても地域で話される言語は学校教育において重要な意味をもつ。一方で、特に外国籍児童生徒のために有効な地域言語教材は皆無といってよい状況であり、本研究では、このような教材作成を視野に入れた基礎的研究を中心におこなった。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (12件)

  • [雑誌論文] 評価のモダリティと実行のモダリティ2007

    • 著者名/発表者名
      高梨信乃
    • 雑誌名

      神戸大学留学生センター紀要 第13号(未定)

  • [雑誌論文] モジュール交換方式を用いた国際遠隔授業の評価2007

    • 著者名/発表者名
      山田敏弘(他9名)
    • 雑誌名

      教育システム情報学会誌 24巻1号

      ページ: 35-44

  • [雑誌論文] 「テヤル」 「テクレル」 「テモラウ」...の名称小考2007

    • 著者名/発表者名
      山田敏弘
    • 雑誌名

      岐阜大学国語国文 33号

      ページ: 13-21

  • [雑誌論文] 時間的・空間的観点からの国語教材分析〜物語文および説明文に対する文法的分析の試み〜2007

    • 著者名/発表者名
      山田敏弘
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告 人文科学 55巻2号

      ページ: 1-10

  • [雑誌論文] 評価のモダリティと希望表現 -タ形の性質を中心に-2006

    • 著者名/発表者名
      高梨信乃
    • 雑誌名

      日本語文法の新地平2 (文論編)(くろしお出版)

      ページ: 77-97

  • [雑誌論文] 方言教育学は成立するか2006

    • 著者名/発表者名
      山田敏弘
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告 人文科学 55巻1号

      ページ: 21-38

  • [雑誌論文] モジュール交換方式を用いた国際遠隔授業の取り組み (岐阜大学)2006

    • 著者名/発表者名
      石川英志, 山田敏弘 (他9名)
    • 雑誌名

      メディア教育研究(独立法人 メディア教育開発センター) 3巻1号

      ページ: 9-18

  • [雑誌論文] 文法カテゴリーとしての「方向性」とその談話機能2006

    • 著者名/発表者名
      山田敏弘
    • 雑誌名

      日本語文法の新地平3(複文・談話編)(くろしお出版)

      ページ: 119-135

  • [雑誌論文] 「だけ〜ば」と置き換えられない「さえ〜ば」について2006

    • 著者名/発表者名
      中西久実子
    • 雑誌名

      研究論叢(京都外国語大学) LXV II

      ページ: 117-130

  • [雑誌論文] とりたて助詞「でも」による例示とは-表読みの例示、裏読みの例示、主題的な例示-2006

    • 著者名/発表者名
      中西久実子
    • 雑誌名

      日本語の教育から研究へ(くろしお出版)

      ページ: 208-216

  • [雑誌論文] 「だれも」は肯定述語と結びつかないのか-だれも等しく教育を受ける権利を有している-2006

    • 著者名/発表者名
      中西久実子
    • 雑誌名

      日本語文法の新地平2 (文論編)(くろしお出版)

      ページ: 27-40

  • [雑誌論文] 連用形派生の目的節にっいて -「べく」と「よう(に)」を中心に-2006

    • 著者名/発表者名
      前田直子
    • 雑誌名

      日本語文法の新地平3 (複文・談話編) (くろしお出版)

      ページ: 49-64

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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