研究課題/領域番号 |
15520338
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
金城 尚美 琉球大学, 留学生センター, 教授 (60253928)
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研究分担者 |
加藤 清方 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20185838)
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キーワード | 日本語教育 / 異文化コミュニケーション / 誤解 / タブー表現 / 差別用語 / 社会言語学 / 対照言語学 / コーパス |
研究概要 |
研究開始初年度は、主として基礎的なデータ収集のための調査および、データの整理、入力作業を行った。 まず「危ない日本語」の語彙を収集するためのアンケート調査票の作成を行った。基礎データとなる語彙を引き出すために的確な内容となるよう検討した上で、まず日本語版調査票を完成させた。さらに対照言語学的観点から諸外国語との比較を行うため、国内外での調査実施を計画し、英語、中国語、韓国語、タイ語の4ヶ国語版の調査票を作成した。 調査実施にあたっては国内外の研究者の協力を得た。調査協力者は、(1)沖縄県:琉球大学、沖縄国際大学、(2)香港:香港中文大学、(3)タイ:シラパコーン大学、タマサート大学、(4)韓国:釜山外国語大学、(5)台湾:国立台湾大学、(6)ドイツ:ハイデルベルグ大学、(7)スイス:ベルン大学の7地域の大学の研究者である。 収集された語彙データは、集計と定量分析のために整理し入力作業を行った。また、対照言語学的視点、社会言語学的視点から、各国語のタブー表現等の「危ない日本語」の分析を行うためのデータベース構築の枠組みを検討した。本年度はまだ中間的段階であるが、調査によって収集されたデータにより、国や地域によって語彙の種類、示し方、状況、場面など、異なる傾向があることが見えてきた。また男女差や年齢差などの要因による相違点もあることが明らかになってきた。 そのほかに、各国語のタブー表現辞典等の文献収集、対照言語学関係の文献収集、社会言語学関係の文献収集を行い理論的枠組みの構築と語彙分析方法を吟味した。
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