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2006 年度 実績報告書

主題・とりたてに関する非母語話者と母語話者の運用能力の対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520339
研究機関京都外国語大学

研究代表者

中西 久実子  京都外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30296769)

研究分担者 野田 尚史  大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (20144545)
庵 功雄  一橋大学, 留学生センター, 助教授 (70283702)
キーワード日本語非母語話者 / とりたて助詞 / 主題 / 電子コーパス / 対照研究
研究概要

本研究は,これまで日本語母語話者のデータに基づいておこなってきた主題・とりたてに関する考察を,より大規模な電子コーパスを作成・利用することによって,より深化させるとともに,日本語非母語話者の話しことばの言語データを採集し、主題・とりたてに関する日本語母語話者と日本語非母語話者の言語運用能力の差異を明らかにしたものである。
電子コーパスの作成に際しては,日本語母語話者どうしの雑談,日本語母語話者と日本語非母語話者の接触場面での雑談を録音・録画し,それを文字化した。本研究で作成した電子コーパスはDVDという形で汎用性の高いデータで提供できるようにまとめた。本研究の成果の特徴のひとつは,一部の電子コーパスに映像も添付し,身ぶりや視線などの非言語行動にっいても分析できるよう配慮した点である。この電子コーパスは,主題・とりたてに関する日本語母語話者と日本語非母語話者の言語運用能力の差異を明らかにするためだけでなく,日本語教育・現代日本語学・社会言語学など幅広い分野で使用できる言語データとなるであろう。
主題・とりたてに関する考察に際しては,主題・とりたてに関する様々な文法現象を,本研究によって作成した電子コーパス,および,既存の文字化資料や,シナリオなども用いて分析し,研究の成果として,次の5つのテーマについての研究論文を発表した。1、主題提示の「って」の運用について,2、とりたて助詞と並列助詞-「も」と「とか」の用法を中心に- 3、日中機械翻訳に見られる問題点-とりたて助詞「だけ」を翻訳する場合-,4、「など」「なんか」による例示のとりたて-「車立による例示」と「対比による例示」- 5、日本語非母語話者の日本語とりたて助詞の不使用

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 書きことば・話しことばのコーパスにおけるとりたて助詞の使用の実態2007

    • 著者名/発表者名
      中西久実子
    • 雑誌名

      研究論叢 69号(未定(印刷中))

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 現代日本語の主張回避形式--若いから か/だろう/と,断られた2007

    • 著者名/発表者名
      野田尚史
    • 雑誌名

      日本語文法 7-1

      ページ: 36-51

  • [雑誌論文] 「だれも」は肯定述語と結びつかないのか-だれも等しく教育を受ける権利を有している-2006

    • 著者名/発表者名
      中西久実子
    • 雑誌名

      日本語文法の新地平2 文論編(くろしお出版)

      ページ: 27-40

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 語の順序・成分の順序・文の順序--順序の自由度と順序の動機--2006

    • 著者名/発表者名
      野田尚史
    • 雑誌名

      益岡隆志・野田尚史・森山卓郎(編)『日本語文法の新地平1形態・叙述内容編』

      ページ: 179-199

  • [雑誌論文] 日本語教育と文法2006

    • 著者名/発表者名
      野田尚史
    • 雑誌名

      縫部義憲(監修),多和田眞一郎(編)『講座・日本語教育学第6巻 言語の体系と構造』

      ページ: 206-221

  • [雑誌論文] とりたて助詞「でも」による例示とは-表読みの例示、裏読みの例示、主観的な例示-2006

    • 著者名/発表者名
      中西久実子
    • 雑誌名

      日本語の教育から研究へ(くろしお出版)

      ページ: 208-216

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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