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2005 年度 研究成果報告書概要

文字及び音声言語情報処理過程の記憶モデルに基づく英語オンライン処理の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520347
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外国語教育
研究機関福島大学

研究代表者

佐久間 康之  福島大学, 人間発達文化学類, 助教授 (90282293)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
キーワード英語 / ワーキングメモリ / オンライン処理 / 文字言語 / 音声言語
研究概要

認知心理学における記憶モデルの理論的研究に基づき、文字及び音声言語情報処理プロセスの特徴の解明を行いつつ、英語の学習効率を促進するオンライン処理プログラム開発の為の基礎研究を目指し研究を行った。
被験者は、日本人の英語学習者の指標である英語の母語話者及び外国語として英語を学習している日本人を対象とした。実験デザインとしては、文字及び音声言語情報処理のオンライン処理と関連のあるワーキングメモリのメカニズムの視点から様々なテストを作成し、実験を行った。具体的に使用したテストは、非言語的情報に関するテスト(「デジット・スパン・テスト」、「計算スパン・テスト」)、文字言語情報に関する「リーディング・スパン・テスト」及び音声言語情報に関する「リスニング・スパン・テスト」である。いずれのテストも刺激情報の呈示は英語で行った。
結果として、全体的傾向は次の通りである:
「英語の母語話者と日本人英語学習者との比較」
非言語的情報に関するテストについては、両者とも大きな相違は見られなかったが、文字及び音声言語情報に関するテストは両者とも英語の母語話者の方がスパン及び処理効率において高い傾向が見られた。
「当事者内での4種類のテスト間における比較」
第1点として、二重課題を伴う計算スパン・テスト及び2つの言語情報に関するテストにおける関連性は多少みられた。第2点として言語情報に関する2つのテストにもおいても関連性は見受けられたが、音声言語情報に関するテストの方がスパン得点は高い傾向にあった。
各テストの記憶表象の特徴も含めた詳細な分析は現在進行中で、これらの分析結果は「研究成果報告書」ならびに学会投稿論文(準備中)で議論していく。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 音韻的ワーキングメモリにおける英語の母語話者と日本人学習者の記憶表象に関する比較研究2006

    • 著者名/発表者名
      佐久間 康之
    • 雑誌名

      言葉の絆-藤原保明博士還暦記念論文集(開拓社) (印刷中)

      ページ: 10相当

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Comprehension for EFL : the role of memory in language processing2006

    • 著者名/発表者名
      SAKUMA, Yasuyuki
    • 雑誌名

      Kioku no Shinrigaku to Gendai Shakai (Yuhikaku)

      ページ: 177-186

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] A Requirement for Language Acquisition : mechanism of reading aloud2005

    • 著者名/発表者名
      SAKUMA, Yasuyuki
    • 雑誌名

      PCOLA Theory (Nichibun) 1

      ページ: 86-88

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] A Comparative Study of Phonological Working Memory Representations between English Native Speakers and Japanese EFL Learners

    • 著者名/発表者名
      SAKUMA, Yasuyuki
    • 雑誌名

      Kotoba no Kizuna (Kaitakusha) (in press)

      ページ: 10 pages

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [図書] 「外国語としての英語を理解するには : 言語処理における記憶の役割」『記憶の心理学と現代社会』(太田信夫 編)2006

    • 著者名/発表者名
      佐久間 康之
    • 総ページ数
      10(177-186)
    • 出版者
      有斐閣
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 「言語習得の必要条件 : 脳を刺激する音読のメカニズム」『PCOLA 理論編1』2005

    • 著者名/発表者名
      佐久間 康之
    • 総ページ数
      3(86-88)
    • 出版者
      ニチブン
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-12-13  

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