研究課題/領域番号 |
15520348
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
望月 昭彦 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 教授 (30219969)
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研究分担者 |
磐崎 弘貞 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (50232658)
久保田 章 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (30205132)
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キーワード | 一貫性重視の英作文指導 / 多量に書かせる英作文指導 / 読む・話す・書く総合的な英作文指導 / 英作文のフィードバック / 英作文の一貫性の指標 / 英作文の量の指標 / 英作文の誤りの指標 / 英語の語彙の複雑さの指標 |
研究概要 |
本研究調査の協力校として茨城県真壁町立桃山中学校に依頼して、2年生の3クラス合計134名を対象として、9月中旬に、2回の授業で熟達度テスト(50分間)、プリ英作文(15分間)、作文に関する意識調査(7分間)に答えさせた。統制群のクラスは、中学側の要請で設けないこととし、英語の文章の成り立ち、一貫性のある文章の書き方をまとめた冊子を研究者が作成して3回目の授業に50分間、中学の教師が3クラス全員に指導した。同中学校の3クラスを(A)文法的誤りを気にせず、一貫性、構成に注意して書かせる指導(15分間)、(B)思いつくままに制限時間内に多く書くことに注意して書かせる指導(15分間)、(C)英語の文章を黙読させ、その内容をまとめて口頭でペア活動で発表した後に、個別に書かせる指導(25分間)の3種類の指導法に分類し、同中学校の3人の教師が各々のクラスの指導を担当した。この指導を10月初旬から11月下旬まで、6回実施した。第1回作文指導でタイトルを生徒に提示して、15分間で書かせ、その答案を直ちに宅急便で研究代表者に送付してもらい、研究者が採点し翌週の月曜日に宅急便で返送した。第2回作文指導では、生徒は研究者のコメントに従い推敲した。このサイクルで合計6回作文指導を実施した。短期雇用の学生に生徒の答案を全てパソコンに入力させ、日本人中学生のコーパスとして保存した。これらの指導の後にポストテストとして、熟達度テスト、ポスト作文、作文に関する意識調査を12月初旬まで2回の授業で実施した。分析尺度として、内容の一貫性のために、青木(1991)の分析法、総合評価法、文法上の正確さのために、T-unit、誤り等、作文の量のために、語数等、文法的複雑さのために、T-unit、従属節の数等、語彙の複雑さのために、語彙バリエーション等の尺度を使用の予定である。分析結果は全国英語教育学会で発表予定。来年度は、研究協力校として筑波大学附属坂戸高校において、2年生4クラスを統制群、3つの指導法のクラスに分けて1学期4月から7月まで実施する予定である。
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