研究概要 |
小学校英語のカリキュラム作りに向けて,現在の小学生が国際理解ないし,英語に関しどのような知識と関心を持っているかを調査するために小学生を対象にアンケート調査をおこなった(H15年5月実施。サンプル数762名)。その結果,現在の小学生は英語学習に関し,大きな関心・意欲を持っていることが分かった。そして,英語の知識も語彙・音声面ですでにいくらか有していること,すなわち,中学になってまっさらな状態で英語学習を開始するのではないということが明確に分かつた。次に,小学板の教員及び中学校の英語科の教員を対象に小学校英語に関する意識調査も行った(H15年10-11月実施。サンプル数102名)。この結果から,英語教育に関して小・中の連携の必要性を小・中の教員がともに共有していることがわかった。 さらに研究代表者は9月にアメリカにおいて,移民に対する第2言語としての英語教育の実態を視察し,教授法につき示唆を得たほか,教材などを入手した。また,平成16年3月には小学校英語の先進国である韓国の小学校を視察し,小学校英語の授業観察を行うともに,韓国の教育者らと意見交換した。 この間,研究代表者は,上記の調査だけでなく,小学校英語に関し諸方面から文献研究を行い,平成15年度中には3回の学会発表をし,関連記事や論文等も執筆した。 これらの研究から得られたデータ・及び知見は来年度のカリキュラム作りに向けた大いなる資料となると思われる。
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