研究概要 |
本年度は昨年度の成果を活かし,小学校教員のためのセミナーを開催した。まず,夏に「夏季セミナー」を開催し,70名ほどの参加者があった。この会を契機にして,2ヶ月に一度,定期的に小学校英語に関するセミナーを開き,それぞれの学校での取り組み例を紹介したり,教授法に関するワークショップの機会を設けた。 学会発表としては小学校英語教育学会(8月)において昨年度の韓国訪問の成果をもとに,「韓国小学校英語最新事情」として研究発表した。また,これをもとにした論文が『小学校英語教育学会紀要』に掲載予定である。 さらに,12月には大學英語教育学会関東甲越地区大会において,3人の研究協力者を得て,「これからの小学校英語カリキュラム作成への提言」というシンポジウムを組み,多くの聴衆の関心と注目を得た。このシンポジウムによって,小学校英語カリキュラムへの包括的な示唆ができたものと信じている。 昨年に引き続き,11月に韓国を訪問し,韓国の小学校の先生方と意見交換をしたり,授業参観をし,日本の小学校英語に関する多くの知見を得た。また,私の研究室には韓国の小学校の教員が教員研修生として,この一年間研修していたので,この先生と共に,日本の小学校を訪問したり,また韓国の英語教育事情との比較検討などの機会が多くあった。この韓国人教師は「日本における小学校英語教育事情-韓国との比較において-」というレポートをまとめ上げたが,この執筆にも協力した。 そのほか,この2年間の研究成果を活かした内容の文章を教育雑誌等で発表した。
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