研究課題/領域番号 |
15520355
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
松浦 千佳子 名古屋工業大学, 情報メディア教育センター, 講師 (40335097)
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研究分担者 |
岩堀 祐之 名古屋工業大学, 情報メディア教育センター, 教授 (60203402)
小山 由紀江 名古屋工業大学, 情報メディア教育センター, 教授 (20293251)
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キーワード | 発信型英語教育 / ディスコース分析 / プレゼンテーション / 論文作成 / コーパス / 段落構成 / 文章構成 / 第二言語への文化的反映 |
研究概要 |
収集した資料は、(1)ディスコース分析をはじめとする各種研究書、(2)プレゼンテーション・論文作成のための市販教材、(3)現役研究者(ネイティブスピーカー)による講演、(4)本学大学院生の英語論文、(5)現役日本人研究者の英語論文草稿である。その他に英国出張で、英語圏での日本人学習者が直面する問題について聞き取り調査を行った。 収集した資料については、いずれもまだ分析段階であるが、今後の研究の方向性がより明確になった。つまり、文レベルの構造(語彙・文法)のほか、段落・文章構成レベルでのコーパス構築の必要性が示唆された。英語でどのように文を構築するかということのほかに、どのようにして研究内容を盛り込み、効果的に伝えていくかということについて解明することである。具体的には文章の構成法(coherence)および、接続句の用法(cohesion)があげられる。 英国出張では人文系大学院の準備英語教育・理科系大学院の準備英語教育・一般人の英語教育を行っている機関を訪問したが、サンプルをもとにして作文をするという単純な作業においても、日本人学生にはcohesionが明確でないという指摘があった。なお、筆者らが収集した日本人学生および研究者の英語論文についても同様の傾向が見られており、これは日本の書き言葉の文化を反映したものと考えられる。 以上を踏まえ、今後は第二言語の書き言葉における文化的反映を明らかにし、来年度以降研究発表に臨みたい。
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