研究課題
(1)昨年度実施した韓国および中国におけるアンケート調査において、中国の回収率が韓国の約半分であったために、分析結果の数量的妥当性を確保するために、再度、筏津、沼野が訪中して、約一週間に渡って大連大学(大連市)、東北大学(瀋陽市)においてアンケート調査を行った。これによって約150部のアンケート票を上積みすることができ、韓国分とほぼ同数のデータを確保した。さらに、大連、東北両大学の外国語学部の英語教員および日本語教員と中国における英語使用について意見交換をおこない、その実態についての情報を収集した。これらの情報・資料をもとにアンケートの分析を行った。(2)日本・中国・韓国3カ国における英語使用の実態を調査する際に、アジアの諸地域、特に英語使用が活発な東南アジア諸国における英語使用の実態を把握することは極めて重要な作業となる。そこで、東南アジア諸国の英語使用に関するデータを収集するために、筏津が東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)附属地域言語センター(RELC)の図書館に5日間出張して、東南アジア諸国の英語教育関連の文献の調査・収集をおこなった。これらの文献の分析結果と、中国、韓国におけるアンケート調査結果を比較対照することによって地理的、歴史的、文化的背景を異にする日・中・韓3カ国の英語教育の問題点が浮き彫りになった。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (1件)
Regional Studies(Tottori University, Faculty of Regional Sciences) 1・3
ページ: 131-135