研究課題/領域番号 |
15520359
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岩崎 克己 広島大学, 外国語教育研究センター, 助教授 (70232650)
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研究分担者 |
吉田 光演 広島大学, 総合科学部, 教授 (90182790)
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キーワード | コーパス / ライティング / ドイツ語教育 / e-Learning / インターネット / オンライン辞書 / パラレルコーパス / オンライン学習 |
研究概要 |
本研究の目的は、初級から中級レベルの学習者を対象とした独日表現データベースを作成し、これを表現辞書としてインターネット上で閲覧・検索可能にすることによって、ドイツ語の(作文・発話)能力の向上を支援することであった。2年間の研究で以下のような機能を持つ、14000個のドイツ語例文とその日本語訳を含むオンライン型独日例文データベースDJPDを作成し、公開した。(http://www.vu.hiroshima-u.ac.jp/deutsch)また、それを実際に利用した授業研究等の事例についても各種学会・研究会等で報告するとともに、論文を紀要・学会誌等に発表した。 <ドイツ語例文コンテンツの作成> 2001年に欧州評議会が作成したCommon European Framework of Reference for Languagesにおける「自律的学習レベル」までの語彙を中心に、動詞約700語、形容詞約450語、名詞約2400語を選定し、それをもとに、14000件の例文データを作成し公開した。 <データベースの設計と構築> データベースの構築においては、庄司文由氏(広島大学助手)の協力も得、Unix上で動くWebサーバのApache上にSQLデータベースを作り、スクリプト言語はPHPを利用した。検索機能としては、ドイツ語あるいは日本語の単語および単語群を利用した例文検索、ワイルドカード検索、OR検索、AND検索、特定のキーワードを除外できる除外検索等を実現した。検索結果を利用した授業用のワークシート作成機能としては、検索結果のソート、余分な例文の削除、印刷用の整形等の機能を実現し、Word/Exel等のワープロソフトや表計算ソフトを使った2次利用もカット&ペースで簡単に行えるようにした。メンテナンス機能としては、データベースに含まれる語彙リスト(アルファベット順・頻度順)を作成できるようにするとともに、パスワードを設定した教員専用のサイトをつくることでネット経由でのデータの登録・改変・削除などができるようにし、離れた場所にいる複数の教員のコラボレーションによるデータベースの共同管理システムを実現した。
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