研究課題/領域番号 |
15520362
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研究機関 | 宮崎大学(医学部) |
研究代表者 |
横山 彰三 宮崎大学, 医学部, 助教授 (60347052)
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研究分担者 |
安浪 誠祐 熊本大学, 大学教育機能開発総合研究センター, 助教授 (00290833)
中野 秀子 九州共立大学, 工学部, 助教授 (20309735)
山内 ひさ子 久留米工業大学, 工学部, 助教授 (70200582)
川北 直子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 助教授 (80405589)
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キーワード | ESP / 専門英語教育 / シラバス / 教材開発 / ニーズ分析 |
研究概要 |
平成15年度の主要目的は、九州地区におけるESP教育の現状分析と教員と学生に対するニーズ分析の実施である。今回は、特に九州沖縄地区の工学分野と医学・看護分野の英語教育に対する意識調査と、実際の英語教育カリキュラムの調査を実施した。その結果、医学部においては学生と専門教官双方が、専門英語教育に対してその重要性を強く認識していることが明らかになった一方で、実際の専門英語教育の実施に対しては、専門教科の教育が忙しいため、系統だった医学英語教育の実施は難しいと感じている者が多い。その点、英語教師が担当可能で、かつ専門で不可欠となるライティングの基礎を重点的に実施するなど、今後、医学系のESPには工夫の余地がある。他のアンケート結果等については現在取りまとめ中で、次年度当初に研究会で公開し、報告書として公刊する(次年度)。専門英語教育では、語彙教育も重要な項目である。今年度は、研究分担者と研究協力者(3名)が、医学系、看護学系、工学系(大学・高専)、福祉系の語彙について、各自の自作教材や使用している教材を吟味し、ESP教材とEGP教材との類似点および相違点を討議し、より効果的なESP教材のあり方について検討した。各人は、自分の教育実践分野のESP語彙リストを作成し、各語彙リストについて、(1)Robinson(1991)のESP語彙の定義についての妥当性を検討し、(2)「JACET基本語彙4000/8000」とESPリストを比較し、(3)中学・高校の学習指導要領改訂による、新入生の既習特語彙数の減少を前提とした今後のESP語彙教育の方策を検討した。結果は、第42回大学英語教育学会全国大会(2003年9月・東北学院大学)にて発表した。論集「ESPの研究と実践No.3」(2004年3月)に各自論文を発表する。
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