研究課題
平成16年度には、まず15年度までに行った読解テスト式アンケートの分析を引き続き行い、その結果の集大成の一部を11月初旬に韓国、ソウルで開催されたAsia TEFL国際英語教育学会で発表すると同時に、論文にもまとめ、現在、国際学術雑誌に投稿準備中である。また、平成16年度も、既に収集した捕鯨に関する記事に加え、更に新しい記事の収集・分析を続けた。特に今年度は従来のインデペンデント、ガーデアン両紙に加え、タイムズ紙の記事のデータ構築を比較・分析の対象として更に充実させた。英国側の資料の調査・収集にあたっては、ウェストミンスター参考文献図書館、大英図書館のコリンデール新聞図書館などを利用し、資料収集に当たると同時に、収集したデータの読み込み、分析、整理作業を続けた。また、CD-ROM化した英国の新聞3紙(インデペンデント、ガーデアン、タイムズ)を用い、捕鯨関連記事に関するコーパスの構築も引き続き行った。また、British National CorpusやBank of Englishなどの既存の大規模な一般コーパスのデータとの比較分析も引き続き行っており、現在、このように資料収集、コーパスの構築を続けながら、既に構築されたコーパスをもとに、捕鯨の記事の多角的視点からの分析をいくつかの論文としてまとめるべく準備中である。また、研究結果の応用としては、近い将来上記の結果を踏まえて、この研究を最近特に注目されている批判的談話分析(CDA)と異文化比較・コミュニケーションの視点を踏まえながらの異文化理解を論じる本、教材としてまとめることを検討している。第1回目のアンケート調査に基づく研究成果の一部は国際学術雑誌に掲載された。また、批判的談話分析と密接な関係があるメデイアデイスコースの分野の書評が2005年度中にも国際学術雑誌に掲載される予定である。
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The Journal of Asia TEFL Vol.1, No.1
ページ: 243-266
Academic Studies Vol.51
ページ: 59-73
Language in Society Vol.34, No.3(forthcoming)