研究課題
基盤研究(C)
本補助金により、(1)異文化に関するアンケート調査、(2)英語教育の教室内談話の収集、(3)英語の教科書分析、(4)日・英語話者間/非英語母語話者間の会話の収集、(5)実験授業の5つを行った。それらの分析から日本人が話す英語の問題点と、それをもたらす英語教育の実態とこれからの問題点として、以下の点を明らかにすることが出来た。1.日本人が英語を用いてコミュニケーションを行う際には、文法知識や語彙から生じる問題よりも、語用論的知識の欠如から生じる問題である場合が多い。2.日本の英語教育の現揚では、教師の教室談話においても、また教科書においても、これら語用論的知識の重要性がほとんど認識されていない、という実態が浮かび上がった。3.英語の語用論的知識は、意識的に習得させることにより、初・中級英語学習者でも十分習得が可能であること、また、これらの知識が友好な人間関係を築き、誤解の無い英語コミュニケーションを生み出すことを明らかにした。4.これらのことより、日本の英語教育にこれまで欠けていた点は、英語の語用論的知識であり、その欠如が英語でコミュニケーションを行う際に友好な人間関係を生じにくい結果となって現れると結論付けた。われわれはこれらの研究成果を公開することを目指して、国内・海外での口頭発表を基に共同でまた各自で論文を執筆してきた。そしてそれらを一般にも開示したいと思い、独立法人日本学術振興会の科学研究費補助金(研究成果公開促進費)に応募したところ、幸いにも平成17年6月3日に交付決定の通知をいただいた(課題番号175152)。現在それに向けて内容・文言にさらなる磨きをかけるべく努力している。その内容は上の研究成果のデータに基づいて問題点を指摘することから始まり、その解決策にまで及んでいる。出版は平成18年2月末までには行う予定である。
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System and Corpus : Exploring Connections (単行本)
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社会言語科学会 第15回 大会発表論文集(社会言語科学会) 15
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東京工芸大学工学部紀要 27・2(印刷中)
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SYSTEM AND CORPUS : EXPLORING CONNECTIONS
Studies in Pragmatics 6
RASK University of Southern Denmark. 19
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岐阜聖徳学園大学紀要 43
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RASK 19 (University of Southern Denmark)
The Annals of Gifu Shotoku Gakuen University
Academic Report, Tokyo Politechnic University Vol.28(2)(In print)