研究課題/領域番号 |
15520386
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
君塚 仁彦 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00242230)
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研究分担者 |
王 智新 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (10265035)
石 純姫 苫小牧駒澤大学, 国際文化学部, 助教授 (60337102)
藤澤 健一 福岡県立大学, 人間社会学部, 助教授 (00301812)
橋本 栄一 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30237929)
大森 直樹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50251567)
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キーワード | 東アジア / 戦争記憶 / 博物館 / 戦争遺跡 / 保存と表象 / 中国 / 韓国 / 沖縄 |
研究概要 |
2004年度は、本研究の2年目にあたるが、初年度の調査・研究成果を踏まえ、2004年度調査研究計画に基づき、2回の海外実地調査、2回の国内実地調査、1回の海外研究報告、1回の国内研究報告を実施した。 2004年度第1回海外実地調査(通算3回目)は、2004年4月29日から5月9日にかけて、中国・吉林省長春市および延辺朝鮮族自治州地域を対象に、「満洲国」および抗日戦争時代の戦争遺跡および博物館(戦争記憶に関する展示)などを調査し、吉林省社会科学院および延辺大学の現地研究者と合同研究会を実施した。合同研究会では、訪中した参加メンバー全員が研究報告を行った。更に一部メンバーは瀋陽市・北京市を訪問し、東北淪陥十四年史室(瀋陽市)、中央教育科学研究所(北京市)の現地研究者との研究会を開催し、学術情報・資料の収集を行った。同時に、抗日戦争歴史紀念博物館の展示調査も実施した。なおオーラルヒストリーに関する調査記録については、テープ起こしを行い文字記録化した。 第2回海外実地調査および海外研究報告は、8月に韓国・清州市およびソウル特別市において実施され、植民地時代の歴史遺跡および戦争遺跡の調査、戦争博物館の調査を行い、また国立忠北大学において開催された第7回コロニアリズム研究国際シンポジウムに参加し研究代表者および分担者が研究報告を行った。また、淑明女子大学で現地研究者との研究会を実施した。 第1回国内実地調査は、9月に研究分担者により沖縄で実施され、沖縄における戦争記憶の形成と継承に関する資料調査および資料収集および、離島の戦争博物館展示調査(伊江島戦争平和資料館)を行った。 第2回国内実地調査および国内研究報告は、10月に宮崎市において実施され、宮崎県内の戦争遺跡および関連博物館の調査を行った。また、宮崎公立大学で行われた東アジア教育文化学会研究集会にて、研究メンバーが研究報告を行い、現地研究者・歴史教育関係者との研究交流を実施した。 なお本年度の研究協力者として、又吉盛清氏(沖縄大学教授)、黒尾和久氏(東京都あきる野市前原遺跡調査会)、許寿童氏(一橋大学大学院博士課程)にグループに加わっていただき、調査研究活動を行った。
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