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2003 年度 実績報告書

新日露戦争論-多元的視角からの日露戦争史構築の試み

研究課題

研究課題/領域番号 15520388
研究機関日本大学

研究代表者

土屋 好古  日本大学, 文理学部, 教授 (70202182)

研究分担者 中山 裕史  桐朋学園, 短期大学部, 教授 (80180438)
稲野 強  群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (40168430)
稲葉 千晴  名城大学, 都市情報学部, 助教授 (20223232)
千葉 功  昭和女子大学, 文学部, 講師 (50327954)
広野 好彦  大阪学院大学, 国際学部, 助教授 (20218861)
キーワード日露戦争 / 近代史 / 国際関係
研究概要

本年度研究代表者が設立発起人の一人となっている日露戦争研究会の例会を7回にわたって開催し、日露戦争研究の活性化をはかるとともに、研究者の相互批判と啓発を通じて研究の深化につとめた。これらの成果の部は、土屋(研究代表者)の研究発表欄著書における発表、稲葉千晴(研究分担者)による雑誌論文発表欄記載の論文、研究発表の項には記載されないが、10月19日筑波大学で開催された日本国際政治学会、および12月13日・14日の松山大学における市民フォーラム「捕虜の町・国際市マツヤマ」における口頭発表(研究発表図書の項記載の共著著として近刊予定)のほか、稲野強・広野好彦・藤波潔(いずれも研究分担者)による『歴史読本』2004年49巻第4号における項目執筆、中山裕史(同)の日本女子大学学術交流シンポジウム「日露戦争前後の世界と日本」(2004年2月21日)における口頭報告、千葉功(同)の第15回日露戦争研究会例会(軍事史学会と共催、10月25日)における口頭報告となってあらわされた。
以上の成果から明らかにされたのは、日露戦争が交戦両国だけでなく広く世界の様々な地域や国家にかかわった、ある意味での国際的戦争であったということ、また交戦両国の状況については、国民の戦争への動員と統合という点でかなりの差がみられたこと、などが明らかにされた。また戦後社会を通じて戦争の記憶を回収して、それを国民化していく様々な装置や、戦争の反省から「国民」形成への力学が生じるなど、戦争が両国の国民統合や国民形成に少なからず影響を与えていることが論じられた。
今後は、こうした成果の上にたってそれぞれの研究をさらに精緻化し、研究目的である新たな日露戦争像を構築していく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 稲葉 千晴: "日露戦争の開戦過程-日英同盟の役割"ユーラシア研究. 第29号. 15-20 (2003)

  • [文献書誌] 土屋 好古(共著): "日露戦争スタディーズ(小森陽一・成田龍一編著)"紀伊国屋書店. 260 (2004)

  • [文献書誌] 稲葉 千晴(共著): "マツヤマの記憶-日露戦争100年とロシア兵捕虜(松山大学編)"成文社. 240 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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