研究課題
平成16年度における研究の概況は、以下のとおりである。共同研究としては、研究代表者および研究分担者の稲葉を中心とした日露戦争研究会の活動を通じておこなわれた。まず6月5日(土)・6日(日)に長崎県対馬市において第19回日露戦争研究会を開催し、九州工業大学のイアン・ラクストン氏、長崎シーボルト大学の横山宏章氏の報告会をおこなうとともに、対馬における日露戦争史跡見学を実施した。続いて、6月19日(土)名城大学において第20回研究会を開催し、名古屋大学大学院の宮崎千穂氏、元碧南高校教頭の成田富夫氏の報告会をおこなった。10月2日(土)、3日(日)には愛知県犬山市で「日露戦争百周年シンポジウム in 明治村・犬山市」を開催し、研究分担者広野好彦が「日露戦争前夜」の報告をおこない、研究代表者土屋がN.G.ミーシ(極東工科大学)報告に、また研究分担者千葉功がP.バートン(南カリフォルニア大学)報告に対して、それぞれ討論者をつとめた。このシンポジウムは、2005年5月宮崎県日南市で開催される日露戦争研究会主催の国際シンポジウムのプレ・シンポジウムとなるものである。日南での国際シンポジウムについては、現在ほぼその概要が決定し、その実現に向けて実務的な作業が進められている。このシンポジウムは、日露戦争研究会の活動の集大成となるものである。また同国際シンポジウムにあわせて成文社から出版される予定の論文集『日露戦争研究の新視点』の編集作業を推進し、土屋・稲葉・広野が京都大学教授伊藤之雄氏とともに編集委員として、この任を遂行した。同論文集には、土屋・稲葉・千葉・広野の4名が寄稿しており、2005年3月現在印刷・校正作業が進められているところである。
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史叢 71・72合併号(未定)
歴史と実践 25号
ページ: 50-55
歴史読本 特集日露戦争100年目の真実 49巻4号
ページ: 152-155
ページ: 168-171
国際学論集 15巻・2号
ページ: 67-88
ユーラシア研究 29号
ページ: 15-20