研究課題
基盤研究(C)
平成15年度においては日露戦争研究会の例会を7回にわたって開催し、日露戦争研究の活性化をはかるとともに、研究者の相互批判と啓発を通じて研究の深化につとめた。成果の一部は、土屋の共著書、稲葉による論文、および市民フォーラム「捕虜の町・国際都市マツヤマ」(12月13日・14日、松山大学)などにおける口頭発表のほか、稲野・広野・藤波による『歴史読本』(平成16年第4号)項目執筆、中山の学術交流シンポジウム「日露戦争前後の世界と日本」(日本女子大学、平成16年2月21日)における口頭報告、千葉の第15回日露戦争研究会例会(10月25日)における口頭報告となってあらわされた。これらによって、日露戦争が交戦両国を超えた関与と影響を有していたこと、また従来等閑視されていた文化的側面や日露戦争の記憶の問題が明らかにされた。平成16年度においては、まず6月5日・6日に長崎県対馬市において第19回日露戦争研究会を開催し、報告会をおこなうとともに、対馬における目露戦争史跡見学を実施した。また10月2日・3日には愛知県犬山市で「日露戦争百周年シンポジウムin明治村・犬山市」を開催し、広野が「日露戦争前夜」の報告をおこない、土屋がN.G.ミーシ(極東工科大学)報告に、また千葉がP.バートン(南カリフォルニア大学)報告に対して、それぞれ討論者をつとめ、研究の国際化の可能性を広げた。日露戦争研究会主催の国際シンポジウムは小村寿太郎記念館(平成17年5月19日-22日、宮崎県日南市)において開催され、またシンポジウムにあわせて論文集『日露戦争研究の新視点』(成文社)を出版した。土屋が編集長として、また稲葉・広野が京都大学伊藤之雄教授とともに編集委員として、編集の任を遂行した。同論文集には、本研究の土屋・稲葉・千葉・広野の4名が寄稿している。本論文集は海外からの寄稿も得て、この間の日露戦争研究の集大成となるものである。
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史叢 71・72合併合(未定)
群馬県立女子大学紀要 26号
ページ: 111-123
Shiso (Historical Journal) no.71/72 (page unfixed, forthcoming)
Bulletin of Gunma Prefectural Women's University no.26
国際学論集 15巻2号
ページ: 67-88
歴史と実践 25号
ページ: 50-55
International Studies vol.15, no.2
History and Practice no.25
ユーラシア研究 第29号
ページ: 15-20
国際学論集 14巻1号
ページ: 49-80
Eurasian Studies no.29
International Studies vol.14, no.1