1.本年度は、研究の最終年に当たり、今まで進めてきた研究の補充調査と資史料の整理、報告書の作成に専念した。 2.平成18年3月に『津軽氏城跡の発展過程に関する文献資史料と遺物資料による研究』の報告書を刊行した。 3.津軽氏城跡を描写する、江戸時代の弘前藩政資料並びに絵図のなかでも、「弘前并近郷之御絵図」「天和書上絵図」について、文献資史料を駆使して成立の背景や襲蔵のあり方、作成の意図などを調査・研究した。これらの絵図類についての資料学的な検証を行った。 また種里、大浦、堀越城について出土遺物を中心にその連続性を考察し、亀ケ岡城についてはその歴史的な位置づけについて、出土遺物や絵図類に基づいて考証し、弘前藩の初期新田開発との関わりについて検討した。 以上の研究内容に関しては、3月に刊行した『津軽氏城跡の発展過程に関する文献資史料と遺物資料による研究』の報告書に詳細を記してあるので、それらを参照されたい。
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