• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

古代日本における国郡務運営の実態とその変遷に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520411
研究機関東洋大学

研究代表者

森 公章  東洋大学, 文学部, 教授 (30202360)

キーワード地方官衙遺跡出土木簡 / 評司と国造 / 石川県河北潟周辺の遺跡
研究概要

本年度の計画として掲げた事項に従って、成果や知見を報告する。(1)地方官衙遺跡・出土木簡の集成およびデーター入力の完成に関しては、本研究の基礎データーとなる地方官衙遺跡出土木簡について出土遺跡の概要と木簡出土状況・伴出遺物・出土木簡の内容や参考文献を整理した「地方官衙遺跡と出土木簡一覧(稿)」を作成し、報告書に掲載することができた。(2)国郡務組織の実務運営の由来についての検討に関しては、7世紀の地方行政のあり方を示す木簡や文献史料を駆使して、評制下、さらには国造制下の地方行政や部民制度における実務執行状況を復原し、8世紀以降の国郡務の方式がそれ以前の方式を引き継ぐ側面を有することを明らかにし、論文としてまとめることができた。こうした律令制成立以前からの地方支配のしくみと実務運営の組織の存在が、律令制地方行政機構の実務執行を円滑に進め得た背景であることを具体的に解明し得たと思われる。(3)地方官衙運営の組織と文書体系の整理については、(1)により実務運営における木簡の使用方法を整理するとともに、今年度は石川県河北潟周辺遺跡出土木簡の実見および現地調査を行い、郡務を担う郡雑任の執務と彼らが基盤とする村の様子を考察した。その成果・知見は報告書に「石川県河北潟周辺の遺跡と出土木簡-郡符と田領の検討を中心に-」として掲載することができた。(4)報告書の作成は、本年度の成果も含めて、国郡務のしくみとその由来に関する知見を整理し、国郡務関係法令の所在や(1)の成果を集成して、報告書としてまとめることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 評造・国造とその執務構造2005

    • 著者名/発表者名
      森 公章
    • 雑誌名

      東洋大学文学部紀要 史学科篇 30

      ページ: 1-39

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi