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2005 年度 研究成果報告書概要

吉田神道家「御広間雑記」の記載項目のデータベース化と神道記録の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520419
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関天理大学

研究代表者

幡鎌 一弘  天理大学, 附属おやさと研究所, 助教授 (50271424)

研究分担者 山中 秀夫  天理大学, 人間学部, 助教授 (60309523)
井上 智勝  大阪歴史博物館, 学芸部, 学芸員 (10300972)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
キーワード神社 / 神職 / 吉田家 / 白川家 / 御広間雑記 / 神道 / 垂加神道 / データベース
研究概要

本研究の目的は、1、近世における神道の執奏家吉田家の日誌である「御広間雑記」にインデックスを付して利用の便を図り、神道研究を促進する。そのため、基本フォーマットを作成し、データを蓄積すること。2、吉田家に対抗する白川家や在地の神職の動向・思想をあわせて検討すること、の二つである。
1については、マイクロフィルムからのデジタル変換の仕様を決定し、「御広間雑記」全体の約15%、24,000コマをデジタルに変換した。引き続き、入力フォーマットを作成し、項目を入力していった。地名および神社名、コマ番号、年月日を付すという単純なものとしたが、かなりの時間を要する作業となった。作成したインデックス数は100冊分約11,000である。この限りではかなりの成果を得た。しかし、頻出する人物については、神社名が省略されることが多く、人名を入れないと動向を把握しきれない嫌いがあり、人名を追記した。これにより倍以上のデータ量・作業量となり、今回では予定していたほど、人名を追記しきれなかった。デジタルデータとのリンクとあわせ、今後の作業を俟ちたい。
2については、近世後期に吉田家に対抗していた白川家の史料を検討し、吉田家史料との対比を試みた。史料の残存状況も異なるが、近世後期に展開した白川家が、幅広い民衆を対象とした活動を展開していたことが明らかになった。また、垂加神道や国学者との色濃い関係も検討することができた。神道が藩の政策に密接に関係していることを、宮津藩の事例を通して明らかにした。
インデックス作成作業は、一定度の蓄積を得て初めて利用の意味があり、今回の作業だけではおそらく不十分である。長期的に継続して作業を続けていかなければならない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2007 2006 2004

すべて 雑誌論文 (8件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 徳川時代後期の神道と白川家2006

    • 著者名/発表者名
      幡鎌一弘
    • 雑誌名

      天理大学おやさと研究所年報 12号

      ページ: 11-19

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Shinto and the Shirakawa House during the Late Tokugawa Period2006

    • 著者名/発表者名
      HATAKAMA Kazuhiro
    • 雑誌名

      Tenri Journal of Religion No.34

      ページ: 95-106

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 垂加派神学者の蔵書形成と門人2006

    • 著者名/発表者名
      幡鎌一弘
    • 雑誌名

      宗教研究(日本宗教学会) 347号

      ページ: 109-110

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Shinto and the Shirakawa House during the Late Tokugawa Period (in Japanese)2006

    • 著者名/発表者名
      Hatakama Kazuhiro
    • 雑誌名

      Annual Bulletin of Oyasato Institute for the Study of Religion no.12

      ページ: 11-19

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Shinto and the Shirakawa House during the Late Tokugawa Period (in English)2006

    • 著者名/発表者名
      Hatakama Kazuhiro
    • 雑誌名

      Tenri Journal of Religion no.12

      ページ: 95-106

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] The Formation of the Collection of Books and the Disciples of the Suika-Shinto Theologian2006

    • 著者名/発表者名
      Hatakama Kazuhiro
    • 雑誌名

      Journal of Religious Studies no.347

      ページ: 109-110

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] 幕末期における宮津藩の宗教政策2004

    • 著者名/発表者名
      幡鎌一弘
    • 雑誌名

      日本宗教文化史研究(日本宗教文化史学会) 第8巻第1号

      ページ: 92-110

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] The Politics for Religion of Miyazu Domain at the end of Edo Period2004

    • 著者名/発表者名
      Hatakama Kazuhiro
    • 雑誌名

      Journal of Japanese Religious and Cultural History no.8-1

      ページ: 92-110

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [図書] 知識と学問をになう人びと(シリーズ身分的周縁と近世社会)2007

    • 著者名/発表者名
      横田冬彦(共著)
    • 出版者
      吉川弘文館(未定)
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-12-13  

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