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2004 年度 実績報告書

外務省記録にみる近代日中関係と匪賊に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520420
研究機関國學院大學栃木短期大学

研究代表者

田中 正弘  國學院大學栃木短期大学, 日本史学科, 教授 (20188337)

キーワード関東都督と関東州の行政 / 辛亥革命と満州 / 「馬賊」観 / 「馬賊」の呼称 / 田中義一関係文書
研究概要

平成16年度は、昨年に引き続き、大正中期より大正末期に至る「支那馬賊関係雑件」の外務省記録の残部を中心に据え、加えて「満洲ニ於ケル土匪蜂起一件」「対満政策ニ関スル大島関東都督提出意見」「支那匪賊ニ依ル邦人被害関係雑件」などの関係記録若干冊を業者に委託し、35mmマイクロフィルムに撮影した。その数量は4,438コマ、A4版にして3,761に焼き付けして仮製本46冊に登った。また参考図書として『関東州土地旧慣一斑』『日露戦争秘史満州義勇軍』などの書籍を購入し、さらに『馬賊社会誌』など多数の馬賊関係書籍や論文をコピー収集した。
現在、科研費で購入したパソコン機器を活用して、日露戦争後の明治三十九年五月二十三日より明治四十四年十二月に至る外務省記録「支那馬賊関係雑件」のデータベースの作成を鋭意進めているところである。今後、辛亥革命期前後の政況と革命運動が満洲の民衆や馬賊、さらに日本の対満政策に及ぼした影響なども含めながら、データベースを継続して作成していく。作成中のデータベースは、たんなる編年の関係文書目録だけでなく、文書や報告史料を、できる限り網羅的に取り込んで、「資料集」的なデータベースにしたいと考え、既に公信の別紙を含めれば二百数十通以上の文書や報告を入力した。また平成16年8月15日より同月18日まで、4日間山口県文書館に出張して、同館に所蔵する「田中義一関係文書」を悉皆調査し、刊本『田中義一伝』の原史料や未収史料で、満洲馬賊や中国要人、さらに意見書、報告書、調書などの関係史料をデジタルカメラに撮影収録した。以上の諸史料の本格的分析は途中であるが、「馬賊」の呼称についての研究成果は、「近代日本における『馬賊』観の成立」の論題で発表した(『栃木史学』第19号に掲載)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 近代日本における「馬賊」観の成立2005

    • 著者名/発表者名
      田中正弘
    • 雑誌名

      栃木史学 19

      ページ: 37-66

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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