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2003 年度 実績報告書

前近代インドにおけるイスラーム諸国家制度の動態的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520427
研究機関京都大学

研究代表者

真下 裕之  京都大学, 人文科学研究所, 助手 (70303899)

キーワードムガル帝国 / 古文書 / ペルシア語 / 制度
研究概要

本年度は、アーンドラ・プラデーシュ州文書館(インド・ハイデラーバード)で、ムガル帝国時代の古文書コレクションを調査した(国内旅費・外国旅費)。これによって同文書館のペルシア語古文書コレクションの概要を把握することができた。その上で、研究課題の一部をなすマンサブ制度に関連する個別の古文書の現物およそ三百点を閲覧・解読した。その過程で、同文書館における古文書の整理が、必ずしも古文書の出所原則と原秩序維持の原則に従っていないという、遺憾な事実を発見した。したがって同文書館所蔵の古文書の研究は基本的に、これらの原則の復元から出発するという迂遠な方法をとらねばならぬ事が確認された。なお閲覧した古文書のうち、研究課題に関連してもっとも重要と思われるものおよそ二十点について複写の提供を受けた。現在、これらの解読の結果を電算機に入力・整理し、研究に役立てているところである。また本邦では知られていない同文書館の刊行物(継続中のムガル帝国時代古文書カタログの続編を含む)を入手できた。さらに現地の研究者複数と会見し、研究課題についてのレビューを受け、関連する諸問題について情報交換を果たせたのも、予期せぬ収穫であった。
また国外の研究動向をフォローするために、研究代表者の所属機関に所蔵されていない文献を多数収集した(消耗品費)。この中には研究課題に関連する稀覯書のマイクロフィッシュも含まれる。このようなマイクロフィッシュ、及びこれまでに研究代表者が収集したマイクロフィルムの資料を効率よく整理するため、その一部を電子的な画像データに焼き付けた(その他)。これらを研究に役立てるべく、整理・解読の作業を進めているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Mashita Hiroyuki: "A historiographical study of the so-called Ahwal-i Asad Big"Zinbun : Annals of the Institute for Research in Humanities, Kyoto University. 36-1. 51-103 (2003)

  • [文献書誌] 真下裕之: "Tabaqat-i Akbariにおける年代の錯誤について"論集「原典」:「古典学の再構築」研究成果報告集II. 191-214 (2003)

  • [文献書誌] 真下裕之: "近藤治著『ムガル朝インド史の研究』"歴史評論. 647. 130-134 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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